子どもたちが日ごろ夢中になっている活動を発表する「推し活フェスティバル」が27日、苫小牧市民会館小ホールで初開催された。昆虫図鑑を自作した市内の小学生やボランティア活動に打ち込む高校生など4組が、それぞれ30分間のプレゼンテーションで熱い思いをアピールした。
市内で人材育成などを手掛けるライフキャリア・プラス(大澤千絵代表)の主催。子どもが興味、関心を持つ活動について大人が理解を深め、サポーターとなる環境づくりを目指す。
昆虫好きの小学3年生、藤田陽大君(8)の発表テーマは「昆虫博士」。スクリーン上で107ページに及ぶ手作りの”虫図鑑”をめくりながら、市内外で生息を確認した虫の種類や生態について説明した。「いろんな虫がいて面白い。多くの人が興味を持ってくれるとうれしい」と熱弁すると、会場の大人たちは熱心に耳を傾けていた。
高校3年の伊藤紗矢香さん(17)は「私のワクワク」を演題に、これまでに取り組んださまざまなボランティア活動を紹介。「わくわく感が活動の原動力。意欲を否定しない大人が増える環境が望ましい」と述べ、子どもの創造力を生かせる社会の実現に期待を寄せた。
この他、会場では「男性保育士初めて物語!」「自分のチカラを信じよう!」と題した講演会や苫小牧東高のダンスグループによるダンスパフォーマンスもあり、来場者が交流を深めた。