バス停装飾の素材探す 清水小でワークショップ 12月5日から自動運転冬季実証

バス停装飾の素材探す 清水小でワークショップ 12月5日から自動運転冬季実証
屋外で写真撮影を楽しむ清水小の児童

 苫小牧市は12月5日~来年2月16日に予定している自動運転バスの冬季実証運行に向けて、バス停10カ所に掲げる装飾デザインの素材となる写真撮影などのワークショップを、市内の小・中学校や高校などを対象に繰り広げている。

   28日は苫小牧清水小学校(井村友美校長)の6年生39人が協力。児童はタブレット端末を使って、王子製紙苫小牧工場の煙突など、校舎から見える風景を撮影した。

   記録した画像にキャッチコピーやせりふなどを加え、昨年自動運転バスのラッピングを担った芸術作家の原游さんがアレンジした上、木製パネルに仕上げてバス停に設置する予定だ。

   近藤未来さん(12)は紅葉や樽前山などを撮影し「小学校生活の最後にしたことが形に残ったらうれしい。(パネルになった時は)バスに乗ってみたい」と期待を膨らませた。

   市まちづくり推進課は「撮影した画像がパネルに反映されることで、子どもたちの思い出の一ページになれば。バスもこの機会に乗ってもらいたい」と話している。

   29日は苫小牧東中美術部の生徒4人が、ウトナイ湖や苫小牧港・西港北埠頭(ふとう)キラキラ公園、市立中央図書館などで撮影。11月5日までに苫小牧総合経済高校、東開文化交流サロンも協力する予定だ。

   自動運転バスは、将来の実装化を見据えて効果を検証しようと、昨年から実証運行しており、今年は初めて圧雪や凍結路面の冬季に行う。