苫小牧市糸井の苫小牧念法寺(小川良博住職)はこのほど、市文化交流センターで仏教文化講演会を開いた。市民ら60人が来場し、終活カウンセラーの資格を持つ小川住職の講演「幸せへの気づき」に耳を傾けた。
小川住職は、「電気や衣類など暮らしに欠かせないものは多くの人の知恵や労力によって自分の元に届く」と、当たり前に思える便利な暮らしは、多くの人を介して成り立っていることを説明。近年のコロナ禍や胆振東部地震発生後に起きたブラックアウトなどに触れ「毎日を何気なく過ごせることに目を向けると幸せな気持ちで生きていける」と語り、普通の生活は奇跡の連続と強調した。
また、仏教用語の”因果応報”を用い、「感謝には感謝の果報が得られる。当たり前の生活から感謝の種をまいてほしい」と呼び掛けた。来場者はうなずきながら聞き入り、穏やかで幸せに生きる考え方を学んだ。
小川住職は同日、白老町のしらおい経済センターでも講演した。