政府は2日付で2024年秋の褒章受章者を発表した。発令は3日。東胆振では、長年にわたり社会奉仕と地域福祉活動に励んできた白老町婦人ボランティアグループが緑綬褒章に選ばれた。また、苫小牧市清水町2の元調停委員園部尚子さん(65)が藍綬褒章(調停委員功績)を受章した。
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白老町婦人ボランティアグループは、町社会福祉協議会が1979年に在宅介護サービスを開始するのに伴い、自宅で入浴が困難な高齢者や障害者に対して、着替えや移動、洗身の介助を行う団体として同年1月、35人で発足した。4代目会長の舛田多美子さん(71)は「会員一同、今回の栄誉につなげてくれた先輩方の活動に感謝の気持ちでいっぱい」と語る。
入浴介助は週1回、4人ほどのボランティアが自宅を訪問して行い、夕食の弁当配布や電話による安否確認のボランティアも行ってきた。近年は、デイサービスを利用する高齢者にお茶を出したり、髪を乾かしたりと世話をしながら話し相手になり、交流を図っている。
現在、会員は13人で、63~80歳と高齢化も進んでいる。舛田さんは「若い力を募り、会を大きくしたい」と意欲を新たにした。