秋田県で緊急消防援助隊の合同訓練 北海道大隊が結団式

秋田県で緊急消防援助隊の合同訓練 北海道大隊が結団式
結団式に臨む北海道大隊(左手前が千葉主幹)

 大規模災害時などに組織される緊急消防援助隊北海道東北ブロック合同訓練が2日から秋田県で始まるのを前に、北海道大隊の結団式が1日、苫小牧市新開町の市消防防災訓練センターで行われた。市消防署消防2課の千葉薫主幹(51)が大隊長を担い、市消防本部から指揮隊と後方支援隊の計8人が参加。札幌、旭川、函館市などの消防組織も合わせ21隊86人で編成する。

   道危機対策課の白石奈美路消防担当課長は「日ごろの訓練成果を遺憾なく発揮し、複雑、多様化する災害への適応力がより一層向上することを期待している」と激励。大隊長に抜擢された千葉主幹は「普段組まない隊員と合同訓練に挑むには、より一層連携が大切になる。隊員たちの持っている力を最大限発揮させるのが目標」と決意を述べた。

   同大隊は1日夜、苫小牧港・東港からフェリーで出発。秋田港を経て2~3日の合同訓練に臨む。訓練は秋田県沿岸を震源とする震度6強の内陸直下型地震を想定。事前に訓練内容が明かされない「ブラインド方式」で実施され、建物崩壊や土砂災害、火災、交通事故など、連続する広範囲な災害への対応技術の向上を図る。

   緊急消防援助隊は被災地の消防組織だけでは対応できない場合、要請を受け都道府県単位で編成する。北海道東北ブロックは道と東北6県、新潟県の8道県。