9、10日 市民参加演劇祭 夫婦愛題材の作品 苫小牧

9、10日 市民参加演劇祭 夫婦愛題材の作品 苫小牧
熱のこもった稽古を続ける出演者ら

 苫小牧市民参加演劇祭(実行委員会主催)が9、10の両日、市文化会館で開催される。上演作品は夫婦愛を題材とした「今度は愛妻家」(中谷まゆみさん原作)。出演者らは本番を間近に控え、熱のこもった稽古に励んでいる。

   浮気癖のある駄目夫と、かいがいしく世話を焼いてきた妻との愛情物語。120分と長丁場だが、スピーディーな展開で飽きさせない舞台を目指す。須藤夏菜子実行委員長(36)は「本番に向けて掛け合いのテンポも上がってきている。タイトルにも注目してほしい」と話す。

   第76回苫小牧市民文化祭の一環。出演者は演劇集団「群’73」の団員をはじめ、公募で集まった20~50代の男女8人。市内にあった小劇場スタジオラボの元支配人で演出を担当する鈴木龍也さん(44)も役者に加わり、「観客に楽しんでもらえるよう演じたい」と意気込む。

   今年5月に準備を開始。途中で上演作を変更するアクシデントもあったが、9月初旬から市内のスタジオで連日3時間ほどの稽古をこなしてきた。10月25日夜は、仕事を終えた出演者が集まり、演技を途中で何度も止めながら、感情を込めたせりふの言い回しや表情、舞台での動きをチェックした。

   ヒロインを演じるのは、3年連続出演で病院職員の種物谷かがりさん(49)。「大役は久しぶり。普段の自分にはない役柄を精いっぱい演じたい」と気合が入る。須藤委員長は「市民参加演劇祭を楽しみにしている人も増えている。観客に演劇の魅力が伝わるように仕上げていく」と話した。

   9日は午後6時、10日は同2時開演(開場はいずれも30分前、託児あり)。入場料は一般1000円、高校生以下500円。前売り券は市文化会館、市民会館、市文化交流センター、市役所売店で販売。当日券もある。

   問い合わせは実行委員会 電話0144(73)6767。