寸劇を交えながら成年後見制度について分かりやすく説明する市民講演会が12日午後2時半から、苫小牧市民活動センターで開かれる。市社会福祉協議会のとまこまい成年後見支援センター主催。職員が日常生活のさまざまな場面を演じ、同制度の仕組みや支援内容などを解説する。入場無料。
同制度は認知症や知的障害、精神障害などで判断能力が不十分な人の財産管理や身上監護を、後見人などが本人に代わって行う仕組み。本人の意思や自己決定権を尊重しながら、その人らしい生活が送れるようサポートする。後見人は法律や福祉の専門職、親族のほか、制度について学んだ市民も務めることができる。
講演会は制度の周知や担い手となる市民後見人を増やすのが狙い。金融機関や不動産、権利擁護などに関わる生活の場面を寸劇で再現し、どんな時にどのようなサポートを受けられるのかを説明する。また、市民後見人も登壇し、活動を始めたきっかけや思いを語る。制度を楽しく理解できるクイズもある。
同センター担当者は「できる限り分かりやすく伝えたいと思い、寸劇の脚本を自作した。気軽に足を運んでもらいたい」と話す。会場では行政書士による無料法律相談(午後2時~同5時)も同時開催。定員10人。
申し込み、問い合わせは同センター 電話0144(38)7291。