税の絵はがきコン 苫小牧北星小の鍛治君が最高賞と道知事賞 北口さんは税務署長賞

税の絵はがきコン 苫小牧北星小の鍛治君が最高賞と道知事賞 北口さんは税務署長賞
表彰を受けた鍛治君(中央)と北口さん(右から2人目)

 苫小牧地方法人会女性部会が主催する税に関する絵はがきコンクールで、苫小牧北星小学校6年生の鍛治宗佑君(11)の作品が最高賞の女性部会長賞を受賞した。全道の応募作品約6480点の中で、上から4番目に当たる道知事賞も獲得。同校からは6年生の北口心暖さん(12)の作品も苫小牧税務署長賞に選ばれ12日、同校で表彰式が行われた。

   鍛治君の作品は循環をイメージした二つの矢印の上に道路や水道、病院や学校などのイラストを配置。「税金は…幸せの循環 めぐりめぐってみんなの幸せ」というメッセージや笑顔を浮かべた男女、高齢者、赤ちゃんなどを描き、誰もが平等に幸せに暮らせる社会を表現した。黄色をベースに、明るく健全な印象の作品に仕上げた。

   北口さんの作品はクレーンゲームに着想を得て、「税」と書かれた硬貨を入れてクレーンを動かすイラストと「税で世界が動き出す」というメッセージを描いた。病院や信号、公園などの絵も入れ、税がどのような働きをするかを分かりやすく表現した。

   12日、同部会の中田博子部会長と、同税務署の小野寺恵三署長が同校を訪れ、2人を表彰。受賞作品が裏面にプリントされた名刺や文房具などの副賞も授与された。

   小学校生活最後の思い出になればと、夏休み期間中に制作に励んだ鍛治君は「とても大きな賞をもらって、何よりの思い出になった」と笑顔。昨年、優秀賞を受賞した北口さんは「2年連続で入賞できてうれしい」と喜んだ。

   鍛治君は「以前は単純に消費税がもっと安ければいいのにと思っていたけど、絵はがきを描くために勉強したらとても大切なものだと分かった。周りの人にも伝えていきたい」と力を込めた。

   北口さんも「税は何のためにあるのかを学ぶことができた。コンクールに応募してよかった」と述べた。

   コンクールは租税教育の一環で、子どもたちが税について関心を持ち、正しく学ぶ機会として実施。苫小牧市と白老町の小学5、6年生が対象で、11校19点の応募があった。

   その他の受賞者は次の通り(敬称略)。

   【優秀賞】山内玲奈(拓進小6年)、國安幸汰(泉野小5年)、杉林愛唯(白老小6年)、國﨑美一(拓勇小同)、合田幸姫(ウトナイ小同)。