生活協同組合コープさっぽろ(札幌市)は14日、苫小牧市北栄町1に「コープさっぽろ ぬまのはた店」をオープンさせた。同組合の市内東部への出店は16年ぶり。市民ら約300人が午前9時の開店前からずらりと列を成し、期待の高さをうかがわせるスタートになった。
午前8時45分すぎにオープニングセレモニーを開始。一番乗りの女性客らがくす玉を割り、並んでいた客が次々と入店。店員は来店を歓迎しながら「いらっしゃいませ」「ホウレンソウが安いですよ」などと呼び掛けた。
開店記念でこの日限定の値下げ商品が並び、野菜や鮮魚のコーナーに客が殺到。安価なキャベツやホウレンソウを品定めしたり、1個108円の苫小牧産ホッキ貝を袋に詰め込んだりする客でごった返した。
市内北栄町のパート従業員山下理佳子さん(35)は子どもと日課の散歩ついでに立ち寄ったといい「いろいろと商品があってワクワクした。家の近くにできたので買い物がさらにしやすくなった」と喜んでいた。
同店は鉄骨造り2階建て、売り場面積は約1980平方メートルで既存店と同規模。市場で買い付けた鮮魚を売る「苫小牧市場直送コーナー」や、子どもが自由に遊べるスペースや授乳室を併設した「トドックステーション」などを設けた。
同組合の鈴木裕子常務理事(51)は沼ノ端地区への新規出店に「単身者や子育て世代が多いため、すぐに食べられる総菜を強化した。商品の入れ替えも行うので、宝探しのような感じで、週に何回も来てもらえれば」と話していた。
営業時間は午前9時~午後10時。