輸出入総額768億円 9月苫小牧港 原油輸入2カ月連続ゼロ

輸出入総額768億円 9月苫小牧港 原油輸入2カ月連続ゼロ

 函館税関苫小牧税関支署がまとめた苫小牧港の貿易概況によると、9月の輸出入総額は前年同月比35・2%減の768億6300万円で、4カ月連続で前年実績を下回った。市内製油所が4年に1度全装置の運転を止める大規模定期補修工事シャットダウンメンテナンスに伴い、原油・粗油の輸入が2カ月連続でゼロとなり、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は390億2300万円の赤字だった。

   輸出は9・4%増の189億2000万円で、2カ月連続のプラス。魚介類・同調製品は85・5%増の48億4700万円で、中国が日本産水産物の禁輸を続ける中、タイ向けの冷凍サケやベトナム向けのホタテが伸びた。電気機器は5倍の3億1900万円で、サーバー用印刷回路を米国に輸出した。

   輸入は42・8%減の579億4300万円で、2カ月連続のマイナス。前年同月に約535億円あった原油・粗油が全減。石炭も価格高騰が落ち着き、26%減の54億9800万円。一方、石油製品は4倍の80億7700万円で、中国からのガソリンが急増した。