ワーカーズコープに損害賠償請求 市、委託業務で不適正配置

ワーカーズコープに損害賠償請求 市、委託業務で不適正配置

 苫小牧市は27日、大成児童センターの指定管理業務と、放課後児童クラブの委託業務で不適正な配置を行っていた労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団に対し、1290万2000円の損害賠償請求を行うことを明らかにした。

   27日の市議会厚生委員会(松井雅宏委員長)で報告した。

   放課後児童クラブは開室中、放課後児童支援員を1人以上、補助員を含めて従事者を常時2人以上配置する決まりだが、市が2018~23年度業務を調べた結果、同支援員が未配置だったり、従事者が1人だったりと、不適正配置の開室日数が413日に及んだ。

   事業は国や道の交付金を受けているが、この不適正配置の開室日分の交付金1290万2000円が減額措置されることが決まった。このため市は減額分について「市にとっては損失を伴うもの」とし、同事業団に損害賠償請求を行う。交付金の再確定後、来年3月までに請求する。

   同事業団は、両業務で不適正に人員配置しながら、適正に配置したと虚偽報告し、市が昨年8月に業務改善を指示。今年度から別の事業者が指定管理を担い、市職員による予告なしの現地確認などを行っており、市青少年課は「二度とこのような事案が起こらないよう、再発防止策を講じている」としている。