警察庁が11月を指名手配容疑者の捜査強化月間としているのに合わせ、苫小牧署は14日、免許更新などで同署を訪れる市民らにチラシやティッシュを配布した。刑事3課の署員5人が「ささいなことでも教えてほしい」と言葉を添え、情報提供を呼び掛けた。
同課の田中康紀課長は保安検査がないフェリーに犯人が潜伏する可能性などを指摘。「年齢や整形を重ねても目の間隔などは変わらない」と犯人を見分けるポイントに「目元の特徴」を挙げ、「発見には市民の協力が必要」と訴えた。情報提供は110番、もしくは各都道府県警へ電話する。
8月末現在で全国の警察から指名手配されている容疑者は約590人。警察庁が指定する重要指名手配の11人は道警など警察のホームページで確認できる。そのうち、2022年に大分県別府市で起きた男子大学生死亡ひき逃げ事件の八田與一容疑者(28)には上限額800万円の懸賞金も設定されている。