(12)生死に関わる危機に焦り 電動車椅子で生活・古田聖さん(56) (2018/10/9) 「こんなに停電が長いとは。すぐに復旧すると思っていました」。脊髄性進行性筋萎縮症で、動くのは右手だけ。移動は右手でレバー操作が可能な電動車椅子を使う。就寝中…
(10)従業員力合わせ炊き出し 千歳市北斗の一休そば千歳店店長・菊地貴登さん(26) (2018/10/5) 発生当日から一夜明けた7日の正午ごろ。苫小牧にある本部から残った食材を使った炊き出しをするよう指示を受けた。少したじろいだ。「今の状況で、果たしてやれるだろ…
(9)人とのつながりに感謝 恵庭市の盲導犬ユーザー。本田満喜子さん(76) (2018/10/4) 「大丈夫だよ、大丈夫だよ」―。盲導犬ドナを抱きしめて声を掛け続けた。6日の胆振東部地震の発生から約30分間。普段は冷静沈着に仕事をこなすドナだが、まだ4歳。大…
(8)地域と学校。結び付き実感 千歳市PTA連合会会長、緑小PTA会長・喜多康裕さん(50) (2018/10/1) 「全員が被災者だし、自分も家族を守るので精いっぱい。PTA会長として何かできるような状況じゃなかった」。電気のない生活で行動が著しく限られた一方「先生や親同…
(7)災害は待ってくれない 恵庭市有明町内会防災部長・三笠寿則さん(65) (2018/9/29) 恵庭市の消防職員として40年勤め、退職後は再任用で市総務部基地・防災課に。3年間、市内の町内会に自主防災組織を立ち上げようと奔走した。現在も居住地域の有明町…
(6)台風・地震、2日続けて停電 千歳市協和の田村牧場・田村正司さん(64) (2018/9/28) 最大震度7を観測した胆振東部地震の発生から3週間がたち、安平、むかわ、厚真の3町で被災した飲食店が震災に負けず次々と営業を再開させている。常連客や道外から応…
(5)市民協働の防災体制望む 千歳市自由ヶ丘町内会老人クラブ桜寿会理事・藤野喜三さん(77) (2018/9/26) 「きっと困っているに違いない」。胆振東部地震が発生した6日、どんどん減る携帯電話の電池を見ながら、老人クラブの仲間の顔が頭に浮かんだ。自身も自宅の固定電話が…
(4)いつかでは遅い準備 千歳市北陽の主婦・伝庄彩子さん(34) (2018/9/24) 娘を抱え、荷物を持って逃げられるか―。6日未明、外から聞こえてくる救急車や消防車両のサイレンに不安を募らせながら、4歳のまな娘に寄り添っていた。再び眠りに就け…
(3)災害への備え大切さ実感 千歳市のオール電化マンションに居住・内村喜郎さん(77) (2018/9/22) 大きな揺れの後、就寝中につけている豆電球の明かりが消えた。カーテンを開くと外は闇に包まれていた。マンションの廊下は非常灯がともり、他の居室から恐る恐る様子を…
(2)稚魚救おうと全力 サケのふるさと千歳水族館事業係長・日原俊さん(35) (2018/9/21) 地震発生から約1時間後の6日午前4時ごろ、千歳市泉沢の千歳水族館飼育棟にたどり着いた。前日の台風による倒木発生で通常使う林道からは近づけず、施設脇の急坂を上…