鶏や豚など、すべて地元の精肉店から厳選して仕入れる。国産にとことんこだわった肉を取り扱う居酒屋。定番の串物は多くの常連客の心をつかんできた。

　数ある串メニューの中でも１番の人気は「鶏串」（１人前２串税込み３３０円）。大きな鶏肉と玉ねぎを交互に串刺しにしてじっくり焼き上げ、熱々のまま提供する。身がぎっしり詰まった肉はふわっと軟らかく、味付けも絶妙。開店前から１時間半ほどかけて炭に火をおこし、朝から肉を仕込む。当店の「マスター」として親しまれる佐々木幸吉代表（７１）は「どこの店にも負けないと自慢できる」一品だ。「豚串」（１人前２串税込み３３０円）、歯応えのある「砂肝」（同）、「はつ」（同）などほかにも豊富に取りそろえ、１本同１５０円でテークアウトも行っている。

　このほか「若鶏ザンギ」（同７７０円）も多くの客層から好評の人気メニュー。昔風の「あっさりラーメン」は塩やしょうゆ、みそ、カレー、白湯と種類はたくさんあり、価格も同６６０円とリーズナブルだ。

　１９８３年に今の場所で創業して３８年。これまでにランチ営業や、今秋には昼間の屋台も出店するなど時代やニーズの変化に対応しながら、店舗を切り盛りしてきた。２年後は４０年の節目。佐々木代表は「４０周年を目指して頑張りたい」と話している。

　苫小牧市澄川町２の１３の１０。営業時間は午後５時～同１１時。日曜定休。電話０１４４（６７）０３３０。