苫小牧 ぷらっとすし 道産子寿司
味は「ねた3割、しゃり7割」
2023/5/8配信
多くの観光客が訪れる苫小牧市の人気スポット、海の駅ぷらっとみなと市場内にある本格すし店。職人歴52年の店長平賀義範さん(68)が、地元食材にこだわったすしを提供する。
一番のお薦めは、前浜産のマツカワ、ヒラメ、ホッキ貝などのほか、マグロやイカをねたにしたにぎりずし11貫に、ウニ、イクラの小鉢を付けた「道産子寿司」(3300円)。ねたは魚の入荷状況で変わるが、「半分くらいは地元産になるようにしている」という。
「しゃり」にもこだわり、甘味が強いとされる新潟県上越産の棚田米を使う。平賀さんは、自身のすしの味の決め手を「ねたは3割、しゃりは7割」とし、「誰がどの田んぼで作ったか、確認して仕入れる」と話す。
昨年は鵡川産のシシャモが記録的不漁となり、例年10月から1カ月間、用意しているシシャモのすしの提供を見合わせた。「市場で1尾700円になっていて目を丸くした。ホタテの大量死なども発生しているので今後に不安はある」と海の環境を気に掛ける。
コロナ禍が落ち着き、外国人観光客が増えてきた中、「地元の人にも、もっと来てもらって、前浜産のおすしを食べてもらいたいね」と来店を呼び掛ける。
苫小牧市港町2の2の5。営業時間は午前7時~午後4時(ラストオーダーは同3時45分)。水曜定休だが、祝日の場合は営業。携帯電話090(3116)1994。