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横路孝弘氏死去
82歳 道知事を三期

2023/2/7配信

 衆院正副議長や北海道知事を歴任した横路孝弘(よこみち・たかひろ)元衆院議員が2日午後8時45分、東京都内の病院で肝内胆管がんのため死去した。82歳だった。札幌市出身。葬儀は近親者のみで済ませた。喪主は妻の由美子(ゆみこ)さん。お別れの会を5月ごろに札幌市で開く予定。

 弁護士として開業中、旧社会党衆院議員の父・節雄氏の死去を受け、1969年の衆院選に旧北海道1区から同党公認で立候補し、初当選。「社会党のプリンス」と呼ばれ、将来を嘱望された。83年には北海道知事に転身し、3期務めた。

 96年の旧民主党結党に参加し、同年の衆院選で国政復帰。衆院議員を通算で12期務め、民主、旧民進両党で護憲派の中心的存在だった。2009年に発足した民主党政権時に衆院議長を務めた。17年の衆院選に出馬せず、政界を引退した。

 社会党議員時代の72年には、衆院予算委員会で沖縄返還に絡む日米間の密約の存在について、外務省の秘密電信文を基に当時の佐藤内閣を追及。この電信文を入手した毎日新聞記者の西山太吉氏が、国家公務員法違反容疑で逮捕される「西山事件」の発端となった。

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