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現職、新人が出馬 8年ぶりの選挙戦突入 苫小牧市長選

2022/6/13配信

 任期満了に伴う苫小牧市長選は12日、告示された。同日午後5時までに、5選を目指す現職の岩倉博文氏(72)=無所属、自民党苫小牧支部、公明党道本部、新党大地推薦=と、新人で無職の西村俊寛氏(61)=無所属=が立候補の届け出を済ませ、2014年以来8年ぶりの選挙戦に突入した。候補者はそれぞれ市内で第一声を放ち、支持を訴えた。

岩倉候補 財政基盤を強化 最後の挑戦

 岩倉氏は、午前9時に若草町の選挙事務所の駐車場で出陣式に臨んだ。約250人の支持者を前に、市財政基盤の強化などに取り組んだ4期16年の実績をアピールし、支持を訴えた。

 最優先で取り組まなければならない課題として、新型コロナウイルス対策を挙げ、「感染拡大防止や地域経済対策、市民の健やかな日々を守ることを軸に全力で取り組む」と決意を新たにした。危機的状況にあった市財政の立て直しや公共施設への指定管理者制度導入などこれまで挑んできたさまざまな改革を取り上げ、「財政秩序を守り、もっと強い財政基盤をつくらなければ」と力を込めた。

 5期目公約の基本テーマ「支えあい 助けあう ふくしのまちづくり」について説明し、「子どもからお年寄りまで一人ひとりが生活の中で、人のために少しでも役立とうとする心を持つことが大事」と訴えた。

 2000年から衆院議員を1期務めた後、06年から苫小牧市長としてまちづくりに臨んだ。今回の市長選が自身にとって最後の挑戦と強調し、「政治の集大成としてこれから4年間、もっと力強い苫小牧をつくって次にバトンタッチをしたい」と述べた。

西村候補 次世代へ住みよいまち残す

 西村氏は、立候補届け出の開始時刻から約1時間後、午前9時25分ごろ、市役所を訪れて手続きをした。前日に拡声器を購入するなど、1人で選挙準備を進めており、直前まで関係書類の作成に追われた。午前10時40分ごろから市役所前で第一声を放った。

 岩倉氏の選挙公約について「技術者出身の私は承服できない」と批判し、「野党」が対抗馬の擁立を見送ったことを挙げて「ギブアップに憤りを感じた。出馬を考えるようになった」と立候補の理由を述べた。

 その上で「子どもたちへ次世代へ、住みよい苫小牧を残す。行政をリアルなエンジニア感覚で運営、改善する」と自身の選挙公約を説明。旧商業施設・苫小牧駅前プラザエガオ問題は「何も知らない私が聞き取りするところから始め、ウィン・ウィンの和解の可能性を探る」と訴えた。

 また、IR(カジノを含む統合型リゾート施設)に対しては「カジノは招致しない」と反対の姿勢を明確にし、新型コロナウイルス感染対策では能動的な体制づくりを掲げるなど、約40分間にわたって演説した。

 この日はポスター作成など準備作業を続行。遊説は14日から予定している。

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