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苫小牧市長選あす告示 無風一転選挙戦へ 新人西村氏が出馬の意向

2022/6/11配信

 任期満了に伴う苫小牧市長選(19日投開票)は、あす12日に告示される。立候補の表明は直前まで、5選を目指す現職岩倉博文氏(72)=無所属=のみだったが、新人で元会社員の西村俊寛氏(61)が10日、無所属で出馬する意向を固め、無風から一転、選挙戦となる見通し。選挙戦になれば2014年以来8年ぶり。

 現職最後の定例市議会(5月31日~今月10日)を終えた岩倉氏は11日、告示を前に樽前山神社で必勝と安全を祈願した。12日は午前9時から、選挙事務所(若草町)の駐車場で出陣式を行い、選挙カーで市内全域を遊説する予定だ。

 岩倉氏は4期16年の間に財政健全化や地域経済振興に重点的に取り組み、経済界を中心に支持を集める。現在、JR苫小牧駅周辺エリア再整備の計画作りを進めるなど懸案の中心市街地活性化にも力を注ぐ。これまでに自民党苫小牧支部や公明党道本部、新党大地から推薦を取り付けたほか、連合後援会は地元企業や支持者らに支援の呼び掛けを続けている。

 一方、IR(カジノを含む統合型リゾート施設)誘致などで岩倉市政に対抗する野党勢力は、前回(2018年)に続き候補を擁立できなかった。立憲民主党苫小牧支部と共産党苫小牧地区委員会は昨年来、それぞれ複数人に出馬を要請したものの、いずれも断られた。共産党は14年の市長選に推薦候補を出し落選したが、労働団体などを支持基盤とする旧民主党系は同年から3回続けて見送った形となる。

西村氏「エンジニア感覚で行政改善」

苫小牧市幸町の元精密機械部品製造会社社員、西村俊寛氏(61)は11日、苫小牧民報の取材に応じ、「新聞で無風の見通しであることを知って決断した」と市長選出馬の理由を明らかにした。同日午後、市選挙管理委員会で事前審査を行う予定。

 西村氏は苫小牧市出身、明治大卒。主に精密機械部品製造会社でエンジニアとして働き、起業などを経て、現在は無職。

 西村氏は岩倉博文氏の公約を見て「『かなり違う、まずい』と思った」と語り、「子どもたちへ、次世代へ、住みよい苫小牧を残す。市民の生活基盤を支える行政を、リアルなエンジニア感覚で運営、改善したい」と意欲を見せた。政党や政治団体の支援は受けておらず、「有権者の支持を頂ければ」と話した。

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