新鮮食材のうま味を生かす
苫小牧 居酒屋浜ちゃん
ギョウジャニンニク炒め
2020/3/30配信
「いらっしゃい!」。入り口の扉を開けると、店主の印南(いんなみ)昌司さん(77)と妻の美津子さん(72)の威勢のいい声に出迎えられる。苫小牧市沼ノ端にあり、とれたての食材をふんだんに使って料理を提供する居酒屋だ。
店内は、カウンター7席と小上がり5席。お薦めは十勝管内鹿追町で採れた今年の初物のギョウジャニンニク炒め(税込み580円)。葉と茎を細かく刻み、卵と絡めたもの。食感を生かした絶妙な炒め具合と、砂糖としょうゆのみのシンプルな味付けにより、素材本来のうま味をみずみずしい状態で引き出している。
海鮮メニューでは、市内の市場から仕入れた取れたてを使用。人気は刺し身の盛り合わせ(値段は食材の時価による)で、マツカワやエビ、ホッキ、カニ、ヤリイカなど。季節ごとに種類を変えている。いずれも透き通るような新鮮さで、地元ならではの安さも魅力だ。
印南さんはもともと魚などを扱う商店を経営していたが、新鮮な料理を地域の人に提供したいという思いから17年前に同店を開業。「浜ちゃんで取れたてを食べたい」と本州から団体予約が入ることもあるという。おいしい山海の幸を求める客が市内外から訪れ、日々にぎわう。
苫小牧市沼ノ端中央3の9の16。営業時間は午後4時から11時までだが、現在は午後9時までの短縮営業。毎週日、月曜定休。電話0144(55)0004。