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アイスホッケー

今季はカナダでプレー IH女子日本代表DF・青木香奈枝

2015/8/14配信

 アイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」候補の最年長DF青木香奈枝(31)=苫小牧出身=が、カナダトップリーグに所属するクラブチームのカルガリー・インフェルノに入部することが13日までに分かった。2018年韓国平昌冬季五輪を「人生で最高のプレーをするための場所」にするために打った、成長への布石。強豪国での真剣勝負でホッケー人生を彩る。

 闘病から復帰したばかりだ。今年2月、腰痛の原因を検査したところ婦人科系の疾患が発覚。投薬治療をしながら3月の世界選手権トップディビジョン(ポーランド・クラクフ)に出場し、入院生活を経て、6月に手術。無事成功した。とはいえ再発の恐怖などもあり、ベッドの中で震えることもある。ただ、院内には副作用と戦いながら放射線治療をする、自分より重い病気と闘う患者もいて、その前向きさに励まされた。自分が思い描く氷上での強さと重ね合わせてみた。

 体が回復し、一大決心。日本代表の練習でプレーするたびに、もっと得点に絡むような球出しやシュートをしたいと思ってきた。「いつか海外に行ってみたい」という願いと、およそ1年半前に流したソチ冬季五輪での悔し涙も思い出す。「足りないものは海外にある」と確信し、7月、18年間所属した「ペリグリン」を退部。ソチ五輪当時の代表コーチ、カーラ・マクラウド氏のサポートも受け、カナダチームの門をたたくことになった。9月に出発し、まずは1シーズンのプレーをめどとする。

 カルガリー・インフェルノには昨季Daishinから活動拠点をカナダに移したDF竹内愛奈がいる。竹内はスマイルジャパンの合宿で会うたびに、体に筋肉が付き、「すごく楽しい」と充実感を語っていた。代表コーチの任を終えても何かと気に懸けてくれたマクラウド氏も「ホッケーは楽しむもの」と言う。勤務する松本鉄工所(苫小牧市晴海町)も海外挑戦を理解し、援助も決定。気が付けば、励まし、刺激を与え、支えてくれる存在が周囲にいる。

 31歳。女子アスリートとして円熟しつつある今だからこその挑戦。「年齢は関係ない。挑戦したいと思った時が、一番いいタイミング。若手が伸びる環境が整ってきているので、なおさら負けたくはない」
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