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アイスホッケー

日本、スイスの壁厚く 決勝トーナメント進出逃す

2018/2/13配信

 平昌冬季五輪アイスホッケーは12日、江陵の関東ホッケーセンターで女子1次リーグB組の2試合を行い、日本代表「スマイルジャパン」は1―3でスイスに敗れ、2連敗となった。この後、スウェーデンが8―0で韓国・北朝鮮による南北合同チーム「コリア」を下してスイスと共に2勝目を挙げたため、日本の決勝トーナメント進出はならなかった。

 日本は14日、五輪初勝利を目指してコリアとぶつかる。

 ▽1次リーグB組

ス イ ス 3 0-0 1 日  本
        2-0
        1-1

 ▽得点者【日】久保(堀、床秦)▽GK【日】藤本那▽シュート数【ス】18本【日】38本▽反則【ス】10分【日】8分▽パワープレー得点【ス】2【日】0▽キルプレー得点【ス】0【日】0▽観客4033人

 日本は開始10分、相手の反則により氷上プレーヤーが2人多いパワープレーのチャンスをつくったが、生かし切れず、第1ピリオドを終了。第2ピリオド10、13分と立て続けにパワープレーゴールを相手に決められ、2点のビハインドを背負った。

 第3ピリオド4分にも逆襲を受ける形で失点。後がなくなった7分に堀がゴール前に放り込んだパックに久保が合わせてようやく1点を返すと、その後も試合終了まで相手ゾーンで攻勢を強めたが、次の1点が遠かった。

得点力不足を露呈 GKシェリング崩せず

 決勝トーナメント進出へ負けられない一戦。山中監督が勝負に出た。初戦で足を上げたプレーが相手選手に対する危険行為と見なされ、出場停止処分を受けたFW浮田に代わって床秦、久保のトップセットにゴール前で体を張れる中村を、そして大澤、米山のセットには運動量があり、守りも計算できる藤本もをそれぞれ上げた。

 目論見通り、第1ピリオドは圧倒的に押し込み、相手のシュートをわずか1本に抑えた。しかし、世界屈指のGKシェリングの壁は思っていた以上に厚かった。38本のシュートを放ったが、結局奪った得点はたったの1点。大澤主将は「相手を崩すような攻めではなかったし、リバウンドへの対応も相手の方が早かった」と悔しさをのぞかせ、指揮官も「これでもかというくらい打ったが、リバウンドを出せなかった。いい流れがきている中で先制し、リードしたかった」と嘆いた。

 欲しかった先取点が取れずに第1ピリオドを終えると、逆に相手は第2ピリオドのパワープレーのチャンスできっちり2得点。一瞬の隙を逃さないスイスに対し、「2点のビハインドは相手のGKの出来からしたら厳しい」(山中監督)状況に陥った。「力を出せなかったわけではない。5対5では十分、ゲームを支配していたし、勝ち切れる要素はあった」。ベテランのFW小野が「決定力。そこに尽きる」と話すように、課題と言われ続けてきた得点力不足を露呈した形になってしまった。

 決勝トーナメント進出、メダルの可能性は消えた。ただ、スマイルジャパンの戦いはまだ終わりではない。山中監督は「目の前の1勝を目標にして、少しでも上の順位で終われるようにしたい。順位決定戦を含め、残り三つを勝つ」と気持ちを整理していた。

 ▽同 スウェーデン(勝点6)8―0韓国・北朝鮮(勝点0)

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