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静内―様似が20日ぶり再開 不通続くJR日高線

2015/1/28配信

 JR北海道は27日、低気圧による高波の影響で線路脇の土砂が流出した日高線の厚賀(日高町)―大狩部(新冠町)=5.5キロ区間=の被害箇所と、静内―様似間で使用する車両の移送を報道陣に公開した。同社は静内―様似間の運転を同日、20日ぶりに再開したが、鵡川―静内間は復旧作業が難航しているため、依然運行を見合わせている状況。全面開通の見通しはいまだ立っていないという。

 同社によると、被害があった現場は厚賀駅から静内方面に1.9キロの地点。海に面している線路脇の土砂が外に大量に放出された他、護岸のコンクリートも破損。根固めする鉄板39メートルのうち10メートルほどが剥がれた状態になっていた。被災を受けている箇所は13メートルと幅広く、抜本的な修繕作業が必要とされるが、地形的にクレーンなどの搬入も難しい場所であるため作業は難航。土のうで応急処置を施しているが、土砂の流出は今なお続く。

 一方で同社は27日から、線路に異常がないと判断して運休になっていた静内―様似間における列車の運転を再開。1日4往復で、これに合わせて苫小牧運転所から毎日、不通区間を通して気動車を回送する見込みだ。鵡川―静内間は引き続き代行バスで対応する方針。

 被害現場は現在、関係社員が毎日、コンクリート護岸や補修で追加した土のう、線路のレール幅の数値の変動を詳細に確認。全面開通にはまだ時間がかかる見通しという。同社の担当者は「車両の移送はできても安全に運行できる営業レベルではない。一時的に修繕できることがあればいいが、今は(2月中旬の)工法検討を待つしかない」と話している。
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