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貴重な資料、まちの歴史語る 特別展「第一洋食店の100年と苫小牧」市美術博物館で開幕

2019/7/13配信

 苫小牧市美術博物館の特別展「第一洋食店の100年と苫小牧」が13日、開幕した。来月、創業100周年を迎える同店が所属する400点以上の資料、美術作品などを三つの展示室で紹介する。初日は、同館学芸員と3代目店主の山下明さん(71)による解説も行われた。

 現在、市内錦町1で営業している同店は1919年8月10日、明さんの祖父、故・十治郎さんが苫小牧初の洋食店として本町にオープンさせた。先代の故・正さんはさまざまな文化人と交流があり、多くの著名人も訪れる文化サロンとしての役割を担った。

 第1展示室は、「創業」がテーマで開業前に十治郎さんが働いた王子製紙苫小牧工場の迎賓館「王子倶楽部」の図面など貴重な資料や、看板メニューのジャガイモを使わないコロッケ「クロケット」の食品サンプルなども並ぶ。

 明さんは十治郎さんが11年に当時の皇太子で後の大正天皇に振る舞ったとされるスープや魚、肉料理の食品サンプルを紹介。「食材は上等でおいしいが、コストが掛かる」などと、ユーモアを交えながら解説した。

 第2展示室では、正さんと親交の深かった版画家川上澄生が制作した版画やマッチ箱、年賀状の版木、型絵染めの人間国宝芹沢銈介、陶芸家の濱田庄司、船木研児の民芸作品などが見どころ。第3展示室では大学時代、混声合唱団でソリストとして活躍した明さんが歌声を披露する映像、音楽譜出版社に勤務していた頃に手掛けたクラシック音楽の楽譜も披露している。

 市文化団体協議会の小林洋一会長(74)は「同店と川上澄生との交流の深さが書簡などからよく見える。資料の多さにも驚いた」と話した。

 特別展は9月16日まで。観覧料は一般600円、高校生と大学生400円で、中学生以下は無料。期間中、関連企画として、蓄音機で音楽を鑑賞するクラシックコンサート、同店についての記述がある古文書の解読講座なども予定されている。

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