毛ガニ籠漁解禁、初日は4.6トン水揚げ 漁業者ら豊漁に喜び-胆振太平洋海域
2019/7/11配信
胆振太平洋海域の毛ガニ籠漁が10日解禁され、苫小牧港で11日に初水揚げが行われた。近年は不漁が続いていたが、初日は前年より約3トン多い4・6トン。漁業者は「これほど一気に揚がるのは久しぶり」と喜びの声を上げ、今後の豊漁に期待を寄せた。
苫小牧漁協カニ籠漁業部会(高島正司船団長)に所属する16隻が7時半ごろまでに帰港。保冷バッグに入った毛ガニが次々と船から荷揚げされ、市公設地方卸売市場・水産市場に運び込まれた。
1キロ当たりの取引価格は甲長10センチ以上の「大」が8000円~7880円、9センチ以上の「中」が6326~5380円、8センチ以上の「小」が4800~3818円で例年よりも高値となった。
胆振太平洋海域の毛ガニ漁獲量は2012年から7年連続で減少が続き、昨年は過去10年で最も低い68トン。今年は資源保護のため漁獲枠を前年比39トン減の33トンに設定。苫小牧漁協の割り当てはほぼ半減の10・2トンとなっている。
高島船団長は「漁期は8月10日まであるが、漁が好調ならこの3、4日間で漁獲枠に達しそう」としている。