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北海道胆振東部地震

最後の一人見つかる 厚真町土砂災害、死者36人-胆振東部地震

2018/9/10配信

 6日未明の胆振東部地震で大規模な土砂崩れが発生し、多数の住宅がのみ込まれた厚真町の災害現場で10日未明、自衛隊などの捜索で男性1人が見つかり、死亡が確認された。町によると、男性は最後まで行方が分からなかった幌内地区の山本辰幸さん(77)で、今回の土砂災害による死者は36人に上った。

 町災害対策本部によると、山本さんは9日午後11時10分ごろに発見され、10日午前1時40分ごろ、心肺停止状態で救助。現場で死亡が確認された。同日朝、遺体安置所で親族が身元を確認した。

 土砂災害に見舞われ、命を落とした住民36人は16歳から95歳の男女で、地区別では吉野19人、幌里4人、幌内4人、富里4人、高丘2人、朝日2人、桜丘1人。

 遺体が安置された町の児童会館には10日午前も、親族とみられる人たちが悲痛の表情で次々に訪れ、悲しい対面をした。

 最後まで安否が分からなかった山本さんの発見で、災害現場での安否不明者はすべて見つかり、自衛隊や消防、警察の捜索活動も終了。町災害対策本部は「行方不明者を生きた状態で救助できなかったことは残念」としながらも、「遺族に遺体をお返しできたことは、自衛隊など関係機関の協力のおかげ」と話した。

 町災害対策本部長を務める宮坂尚市朗町長は10日正午から町役場で会見を開き、今回の土砂災害について「36人の方が犠牲になられ、大変に残念な思いだ」と述べた。また、被害に遭った町の復旧、復興について「遠く困難な道のりだが、町民一丸となり、国、道、国民の協力を得ながら進めたい」と語った。

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