野の花が咲き始め、街路樹もつぼみを膨らませるなど、季節は春本番。樽前山（１０４１メートル）の雪も解け、山肌を見せるようになってきた。登山シーズンも間もなくだ。

　雪解け進む樽前山の光景は、麓の苫小牧に春到来を告げる風物詩。残雪が動物の形に見えたりと毎年、市民の話題になり、今春も見る人が想像を膨らませている。

　２６日は各地で気温が上がり、室蘭地方気象台によると、苫小牧市の午後１時までの最高気温は13・７度を観測。平年を２度ほど上回る５月中旬並みの暖かさとなった。向こう１週間の道内は前半、高気圧に覆われて晴れる日が多く、後半は曇りの日が多い見込み。気温は平年並みか高く経過する。

　山登りの季節ももうすぐ。道道樽前錦岡線・苫小牧市錦岡ゲート―樽前山５合目ゲート区間（１２・８キロ）は２３日に冬期通行止めが解除され、残る樽前山５合目ゲート―苫小牧市丸山ゲート区間（３キロ）は５月中旬から通れるようになる見込み。

　さらに樽前山５合目ゲートと７合目ヒュッテ駐車場をつなぐ市道樽前山観光道線は６月１日に冬期通行止めが解除の予定だ。