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低気圧接近で大荒れ 苫小牧など胆振日高各地に暴風雪警報

2018/3/1配信

 急速に発達しながら接近する低気圧の影響で、道内は1日から2日にかけて大荒れの天気となる見込み。胆振日高地方も1日午前から各地で風雪が強まり、室蘭地方気象台は苫小牧市など日胆各地に暴風雪警報などを発令した。荒天により苫小牧市や白老町の小中学校が臨時休校となった他、JR運休など交通機関は乱れ、高速道も通行止めになるなど影響が広がった。低気圧の接近と通過により2日未明から天候はさらに荒れる恐れがあり、気象台は猛吹雪や暴風、高波に警戒するよう呼び掛けている。

 気象台によると、1日は日本海と三陸沖から低気圧が北海道に接近。2日は本道付近を通過しオホーツク海へ進み、強い冬型の気圧配置となる見込み。この影響で道内に雪や雨を伴う非常に強い風が吹き、海は大しけとなる。見通しが全く利かない猛吹雪や、吹きだまりによる交通障害、暴風などに厳重な警戒が必要とし、不要不急の外出を控えるよう呼び掛けている。

 日胆地方も1日朝から悪天候に見舞われ、同日午前の最大瞬間風速は苫小牧で23・3メートル、白老町で21・8メートル、浦河町で20・6メートルなどを記録。降雪量は苫小牧市7センチ、えりも町目黒14センチ、登別市11センチなどを観測し、気象台は午前11時までに苫小牧市や白老町など胆振中部に暴風雪警報、日高東部に大雪・波浪警報を出した。

 悪天候の影響は各方面に広がっている。苫小牧市と白老町の小中学校の計45校が1日に臨時休校。同市の一部幼稚園も休園した。苫小牧市内の全小中学校は2日も臨時休校する。

 交通機関も乱れた。JR北海道は1日午後1時半までに札幌発函館行きなど特急列車41本をはじめ、日高線や函館線、根室線などの列車計162本の運休を決めた。苫小牧港発着の旅客フェリーは午前11時現在、新日本海フェリーが1日の運航便を全便欠航。商船三井フェリーと太平洋フェリーは2日までの運航便で遅れが出る見通し。新千歳空港は1日午前11時までに羽田、青森、仙台線を中心に、出発と到着の合計122便が欠航または欠航を決めた。

 道路では国道276号の苫小牧市丸山―喜茂別町双葉までの42・4キロ区間が1日午前11時から吹雪のため通行止めに。道央道の大沼インターチェンジ(IC)と札幌市内のICを結ぶ区間や札樽道も通行止めになるなど、道内各地の高速道にも影響が出た。

 苫小牧市消防本部によると、1日午前、「強風で屋根が吹き飛ばされそう」といった通報が4件寄せられ、消防職員が対応に当たった。

 苫小牧海上保安署は同日、強風による海難事故を防ぐため、入港待ちの船舶に「走錨(びょう)注意報」を出した。

 気象台によると、日胆地方は2日も各地で暴風雪となる見通しで、最大瞬間風速は胆振中部の陸上で20メートル、海上で25メートル、日高東部で陸上23メートル、海上28メートルの予想。波の高さは日高東部8メートル、胆振中部6メートル。雪は1日正午からの24時間で日高東部50センチ、その他の地域で40センチと予想している。

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