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老舗の味を継承します 澄川町に後継店「三代目鳥よし」

2017/12/1配信

 地域住民らに惜しまれながら11月末で閉店した苫小牧市勇払の老舗ラーメン店「鳥よし」の味を忠実に受け継いだ新店舗「三代目鳥よし」が1日、市内澄川町にオープンした。伝統の味を引き続き味わえると、旧店舗の常連客らも喜んでいる。

 鳥よしは1953年ごろ成田義雄さん(故人)が開業。独特のうま味のある白いスープが特徴でチャーシューとメンマ、ネギの載ったシンプルなラーメンは多くの人をとりこにし行列ができる店としても知られていた。

 義雄さんが亡くなった後も家族が店を引き継いで味を守ってきたが、店主が高齢のため体力の限界を感じてのれんを下ろすことになった。

 開業時から麺を卸していた市内有明町の製麺業、苫食(曽賀剛社長)では社員一同が閉店を惜しみ、伝統の味を守る方法を模索。鳥よしの理解と同社の協力を得て、その味を忠実に受け継ぎ、新店舗オープンを目指すことになった。

 麺販売の営業を担当していた男性社員が今年9月から10月にかけて、鳥よしで”ラーメン修業”。スープの取り方、チャーシューの作り方、メンマの炊き方などを教わった。男性社員は新店舗「三代目鳥よし」に出向という形で赴き、調理に携わることになった。

 三代目鳥よしは11月28日、関係者を集めてプレオープン。来店した市内北光町の男性会社員(68)は「前の店にもよく通っていたが、あの味が引き継がれてうれしい。とてもおいしい」と笑顔。曽賀社長(69)は「高齢で閉店してしまう食堂やラーメン店が多くて寂しく思っていた。どんな形であれ、名店が残ってくれてありがたい」と話した。

 三代目鳥よしは、苫小牧市澄川町2の1の10。営業時間は午前11時~午後2時と午後5時~午後8時。定休日は木曜日。ラーメンは1杯税込み680円より。電話0144(56)5229。

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