米国で活躍中の河村未来さん 地元・苫小牧で25日にバレエ披露
2017/7/20配信
アメリカで活躍している苫小牧市出身のバレリーナ、河村未来(みく)さん(28)が25日に市文化会館で開かれるバレエ公演「ミク&苫小牧バレエ2017」(苫小牧バレエ研究所主催)に特別ゲストとして出演するため一時帰郷し、練習に熱を入れている。河村さんは「地元でバレエを披露できるのは、とてもうれしい。全力で頑張りたい」と力強く語る。
河村さんは、6歳の時に母親と一緒に市内で行われたバレエの発表会を見て感激したことが、この道に進んだきっかけ。苫小牧バレエ研究所でバレエの練習を始めた。
小学6年生の時には、名古屋市内で行われたコンクールで決勝まで進んだ。優勝は逃したものの「もっと自分は頑張れる」と強い思いを抱いた。中学3年生の時には、札幌市内で開催されたジャパングランプリで2位になった。その時の審査員の推薦もあり、高校3年間のバレエ奨学金を得た。
高校はアメリカのフロリダ州にあるバレエ専門のハリッドコンサバトリーに入学。ロシア人教師の厳しいレッスンに耐えつつ、英語での授業にも苦労して学業とバレエの両立に努めた。
卒業後、2007年に熊川哲也さん主宰のKバレエカンパニーに入団。バレリーナとして約2年半経験を積んだ後、「毎日ダンス公演が行われているニューヨークに行きたい」と21歳の時、アメリカに移住した。現在、ニューヨークにあるブルックリンバレエ、バレエインクなどでプロとして活躍している。
25日の苫小牧公演では、演目「パキータ」で主役を演じる。プロとしての苫小牧凱旋(がいせん)公演は初。バレエの基本を学んだ、同研究所を主宰する佐野幸子さん(69)から「ぜひ故郷苫小牧でプロのバレエを披露してもらいたい」と声が掛かり実現した。河村さんは「お世話になった家族や親戚に、お返しする気持ちで当日に臨みたい」と語った。
ミク&苫小牧バレエ2017は、午後4時と午後7時の2回公演。チケット2500円。問い合わせは、苫小牧バレエ研究所 電話0144(74)8236。