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シシャモすしの前川さん引退 「大豊寿司」のれんは残り4月再開

2015/3/26配信

 シシャモすしの元祖として知られるむかわ町文京1の大豊寿司の代表、前川豊さん(71)が今月末ですし職人を引退する。体調不良などがその理由。店は31日まで営業した後、しばらく休業するが、のれんや店はすでに決定している後継者が引き継いで、4月以降に再オープンする予定だ。前川さんは「馬の関係者や近郊、地元の人たちにかわいがってもらった。最終日まで大きな声でお客さんを迎えようと思っている」と話している。

 新冠町出身の前川さんは中学卒業後、千歳のすし店で20年間修業。1979年8月1日に大豊寿司を開業した。シシャモすしの提供を開始し、道の一村一品運動にも連動。当時、シシャモは干したものを食べるのが一般的で、その魅力は広く伝わっていなかったことから町内のそば店「大みや」、中華料理の「潮騒」と共に三友会を設立。シシャモそば、シシャモラーメンを提供する店と一緒に、後に地域のブランドに成長するシシャモを盛り上げた。2011年には「むかわ町ししゃもブランド推進協議会」の立ち上げにも携わった。

 最近は道内だけでなく、全国各地からのお客さんや、道内のグルメツアーで訪れるアジア諸国から観光客も増えた。ただ、腸のヘルニアで手術を経験し、体調面で不安を抱えることなどから引退を決意。閉店も考えたが、町の有志が後継者を探してくれ、調理経験のある男性が見つかった。半月ほど前から味を引き継ぐために特訓しているという。

 前川さんは「むかわ町にきて35年ほどたつ。苦労していた最初の頃にこの店を築き上げてくれたお客さんはもう70~80代。『お互い体に気を付けようね』と言ってくれる。ありがたい」と話す。また、のれんの代わりに店に「甲子園に応援に行きます」と発泡スチロールを掲げて休業し、球場で鵡川高校ナインに声援を送ったのも印象深い思い出。「こんな素晴らしい町に自分が足を下ろした。皆さんに感謝しています」とも語る。

 今後はむかわ町から離れ、長女のいる札幌で暮らす。前川さんは「どのくらいの頻度となるか分からないが、シシャモの時期など時々は店に来て、後継者にいろいろ教える予定」としている。

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