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白老・胆振東部・日高

白老町、アヨロ鼻灯台取得へ 新たな観光スポットに

2017/11/27配信

 昨年10月に廃止された白老町虎杖浜のアヨロ鼻灯台の再活用に向け、白老町は国から灯台を取得する方針を固めた。地域からの強い要望や2020年の民族共生象徴空間開設、日本遺産の認定に向けた動きなどを踏まえ、灯台周辺を含めた一帯を観光スポットとして整備していく方針だ。

 アヨロ鼻灯台は、1976年12月に設置。高台から海を照らし、漁を営む地元漁師たちの命を守ってきた。ただ、海上保安庁が2014年に策定した沿岸灯台等の廃止計画において同灯台の廃止を盛り込み、16年10月26日に廃止された。その後、海保から町に対して灯台取得の有無について相談があったという。

 同灯台をめぐっては、廃止当時から、地元住民から存続を求める声が上がったほか、8月24日には虎杖浜竹浦観光連合会から存続を求める要望書が町に寄せられていた。

 町は地元からの要望を受け、内部で取得の是非について検討を重ね、民族共生象徴空間開設に伴う観光客の増大などを見込み、新たな観光資源として活用する方向で国から土地を含め灯台を取得する意向を固めた。

 同灯台周辺はアイヌ語地名が残るほか、遺跡も多く存在。こうしたことから、一体的な整備を行い、虎杖浜地区の新たな観光スポットとして活用していく考え。地域住民をガイドとして育成することも視野に入れ、来年度以降に地域住民を巻き込んだ新たな取り組みを検討する。

 取得費用は数万円程度と見込まれ、今後、国と協議の上、土地を含めて灯台を有償で取得。維持管理などについては、同連合会を中心とした保存する会を立ち上げることも検討している。

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