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千歳・恵庭

支笏湖底で1年間熟成したら 丸駒温泉旅館で実験、さて飲み心地は?

2014/7/23配信

 支笏湖畔にある丸駒温泉旅館(千歳市幌美内、佐々木金治郎社長)は22日、支笏湖に1年間沈めて熟成させた日本酒と芋焼酎を水中から引き揚げた。「水中に酒を沈めると、おいしくなるらしい」。そんな話を聞いた関係者による初めての試みだ。はたして、味は良くなったのか―。

 支笏湖で体験ダイビングやダイバーのライセンス講習を手掛ける「ダイビングショップ・オーシャンデイズ」(千歳市支笏湖温泉、板谷貴文社長)と同旅館が企画した。

 静岡・伊豆半島で日本酒やワイン、沖縄・石垣島で泡盛を海に沈めて、熟成させてから販売する取り組みを知った両社が「支笏湖でやってみないか」と発案。酒の水中熟成に関する科学的根拠は解明されていないが、取り組みが先行する地域ではワインが千本単位で完売するほど話題を集めたという。

 両社は昨年7月、支笏湖の水で仕込んだ日本酒「初太郎」(500ミリリットル)と芋焼酎「丸駒」(720ミリリットル)の瓶各1本を同旅館から南西に4キロ離れた水域までクルーザーで運び、湖岸から約20メートル離れた水深18メートルの水中に沈めた。

 1年後の22日、板谷社長(36)とオーシャンデイズ従業員の磯前毅さん(35)が再び水中に潜り、ケースに入った日本酒と芋焼酎を無事に引き揚げた。

 同旅館で試飲した佐々木社長(72)は「日本酒は甘みがある」「芋焼酎はとろみが増した。これはうまい」と上々の感想。当初は不安だった酒の品質も安定していたという。板谷社長は「こうした企画で支笏湖が盛り上がればうれしい」と話した。

 今回の結果を踏まえ、同旅館は「来年迎える創業100周年に合わせて、水中熟成した酒を客に提供するような企画ができないか考えたい」と話している。
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