色鮮やか、春の華やぎ 丸駒温泉旅館でつるしびな飾る
2019/2/20配信
千歳市幌美内の丸駒温泉旅館(佐々木義朗社長)の玄関ロビーに、今年も福島県ゆかりの「つるしびな」が飾られた。色とりどりの布で作った大根、赤ちゃん、手まりなどが幾つもつるされ、繊細で華やかな和の趣が宿泊客を出迎える。
同旅館創業者の初代、故佐々木初太郎さん、2代目の故ヨシヱさん、3代目の故金治郎さんは福島県出身。県内にはつるしびなを飾る地域がある。
宿を彩る飾りは、金治郎さんが郷里の幼なじみから譲り受けたもののほか、同県飯野町商工会女性部が制作したもの。東日本大震災からの同県復興への願いも込めている。
長さ1・3メートル前後の糸に、ニンジンやカブなどの複数の野菜や金魚や鶴といった動物、子供をかたどった人形などを幾つも取り付けている。華やかな布を多用しており、色鮮やかで春らしい華やぎをもたらしている。
同旅館スタッフによると「道内のお客さまはあまり見る機会が少ないためか珍しがり、外国の人も喜んで写真撮影をしています」。3月3日まで飾る。