恵庭市西島松のサンガーデン（土谷秀樹社長）で、クリスマス用として人気の高い鉢花、ポインセチアが間もなく出荷を迎える。ハウス内では早くも見頃を迎え、山口展正専務は「夏は曇天続きで心配したが、とても順調に育っている」と胸を張っている。

　同社は花苗生産の道内最大手だが、ポインセチアの栽培はここ数年、燃料費の高騰などを受けて抑えていた。２０１６年にハウス内の加温ボイラーを、灯油燃料から環境に優しい廃材利用に切り替え。ポインセチアも恵庭に合った品種を探りつつ、増産している。

　昨年は出荷３００鉢にとどめたが、今年は１５００鉢を出す予定。明るい赤色の「イチバン」や薄いピンクも混じった「アイスパンチ」などの定番に加え、フリルのような葉の「ウィンターローズ」、白っぽい色の「シャーベット」など２８種類を栽培している。

　１０月下旬から同社敷地内のカフェで、１鉢１０００～２０００円で販売を始める。出荷は１１月１日に札幌市の商業施設サッポロファクトリーに、約４００鉢を届けるのを皮切りに、１１月下旬まで続く予定。恵庭の鉢花が道内各地のクリスマスを華麗に彩る。