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レッドイーグルス

イーグルス猛攻実るか
ALプレーオフ第3戦へ

2024/4/2配信

 アイスホッケーアジアリーグ2023~24プレーオフの第1、2戦が3月30、31両日、苫小牧市のネピアアイスアリーナで行われ、レギュラーリーグ2位のレッドイーグルス北海道(REH)は同1位の韓国・HLアニャンに2連敗を喫した。人数が多くなるパワープレーの得点率でREHは40%の決定率をマークしたが、堅固な守りを見せたアニャンが要所に得点を重ねた。第3戦はアニャン本拠地で4日午後6時に開始。3戦先勝が勝者に。REHは敵地3連勝を目指し、リーグ覇権奪回に挑む。
 今シーズンのレギュラーリーグ32試合の統計で両チームを比較してもパワープレーの得点率ではREHが5%強上回った。一方で滞氷人数が少なくなるキルプレーの総時間はREHが20分ほど長く、失点はREHが26に対し、アニャンは18。キルプレー防御率に至ってはREH70.11%、アニャン76.62%と無失点で切り抜けたケースはアニャンが優位に立っている。
 今回のプレーオフ1、2戦では、こうした守備精度の高さで、REHの猛攻をしのぎ切ったアニャンが重要局面の加点に成功していたもようだ。象徴的なのは第2戦の第2ピリオドにアニャンがキルプレーにもかかわらず、中盤付近でこぼれ球を拾った選手が反転速攻に打って出て得点を成功させた場面があった。
 REHの形勢大逆転はなるか―。荻野監督は2戦を終えて、戦術面の修正を誓い、「まずはしっかりと気持ちを切り替える」と腹をくくっている。

―HLアニャン 大一番に、なおも警戒
 プレーオフ・苫小牧シリーズ第2戦までを続けてものにしたHLアニャンが連覇へ王手をかけた。堅固な守りを旗印にする韓国唯一無二のトップチームがアニャンハルラ時代から数えて7度目のリーグ覇権に狙いを定めている。
 FWのパク・ジンギュ主将は3月31日の試合を終えて「ファイナル最初の2連戦はどちらも難しい試合だったけれど、チームとして力を出し切れた」と手応えを語った。若手として抜擢された2018平昌五輪代表も32歳でベテランの域となり、随所に好プレーを見せつつ、仲間を鼓舞し続けている。
 直近のレッドイーグルス(REH)の印象について「攻撃が強力だが、われわれは失点しないことを心掛けて実現できた」と守備優先の成功を挙げた。第3ピリオドの延長を繰り返した激闘の第1戦を振り返り、「先行を追い掛けて盛り返せたのは、4セット回しを継続して戦えたこと。その差が勝ちにつながった」と明快だ。
 レギュラーリーグ最終の2連戦から数えると、プレーオフ2戦までに敵地の苫小牧で4連勝した。「チームの雰囲気はいい。2月から3月中旬まで、組織としての調子が落ちた時期があったが、その時は戦術の方向性を一つにしようと主将として呼び掛けた」そうだ。ホームで迎える大一番の第3戦に向けて「REHは再び戦意を高めて臨んでくると思う。しっかりと準備して戦うまでだ」と気を引き締めていた。


―歴代優勝チーム
シーズン      チーム
2003~04   日本製紙クレインズ
  04~05   コクド
  05~06   コクド
  06~07   日本製紙クレインズ
  07~08   王子製紙
  08~09   日本製紙クレインズ
  09~10   アニャンハルラ
  10~11   東北フリ―ブレイズ
          アニャンハルラ
  11~12   王子イーグルス
  12~13   東北フリ―ブレイズ
  13~14   日本製紙クレインズ
  14~15   東北フリ―ブレイズ
  15~16   アニャンハルラ
  16~17   アニャンハルラ
  17~18   アニャンハルラ
  18~19   サハリン
  19~20   サハリン
  20~21   王子イーグルス
  21~22   レッドイ―グルス北海道
  22~23   HLアニャン
※10~11は、東日本大震災の発生により、セミファイナル勝者の東北フリ―ブレイズとアニャンハルラの両チ―ムが優勝となった。
※20~21、21~22は新型コロナウイルスの影響でアジアリ―グが中止となり、ジャパンカップとして開催された。

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