5

22(水)

胆振の
明日の天気

晴れ時々曇り

18 / 11

主要

卸売市場に民間活力 経営改善、活性化に期待-苫小牧市

2019/3/13配信

 苫小牧市は、公設地方卸売市場の経営改善や老朽施設への対応に向けた経営展望(素案)をまとめた。この中で、三つの市場のうち、水産と青果の運営については2021年度に指定管理者制度を導入。花卉(き)市場は22年度に民間に譲渡し経営を担ってもらう。民間活力を生かし、市場の活性化を目指す。

 経営展望の素案は、13日午前の市議会文教経済委員会(宇多春美委員長)で示された。

 市が運営する3卸売市場は道知事の認可を受け、生鮮食料品や花を流通、小売店を経て安定的に消費者へ提供できるよう開設している。人口減少や生活様式の変化、流通の多様化で、市場の取扱量減少が予測される中、市場運営の民間活力導入を検討。完成から50年ほど経過し老朽化が進む水産、青果の市場施設の対策も必要なことから、市は17年度から市場の在り方を示す経営展望の策定作業を進めてきた。

 経営展望の素案(19~33年度)では、3市場がそれぞれ(1)品質管理の徹底(2)生産者との連携強化(3)販売力の強化(4)市場の情報発信と観光機能との連携(5)施設の有効利用と機能強化(6)使用料等の検討(7)民間活力の導入―を共通項に取り組むとし、各実施主体(卸、仲卸、買受人、生産者、開設者)と実施時期を明記した。

 民間活力の導入に関しては、市場経営活性化の観点から水産と青果に指定管理者制度を21年度から導入。建物と土地は従来通り市の所有として公共性を保ち、指定管理者の民間企業に柔軟な経営手法でサービスを提供してもらう。

 市によると、道内12自治体の14卸売市場のうち、6卸売市場が指定管理者制度を導入している。他自治体の先行事例では、卸売市場内に入居している卸売業者などが指定管理者に就く傾向という。

 花卉市場に関しては、施設建設費の借金を支払い終えた後、22年度に民間企業へ建物と土地を含めて譲渡し、経営を担ってもらう。花卉市場を自治体が運営しているのは道内で苫小牧市と釧路市だけ。苫小牧市は近年赤字運営が続いており、民間による思い切った経営改革に期待を寄せている。譲渡先の企業については、市内外から幅広く公募したい考えだ。

 一方、老朽化が進む水産と青果の施設は、劣化度調査の結果、今後15年間利用しても問題ないと判断された。このため、当面、補修を重ねて施設を利用していく方針。19年度内に卸売業者が支払う売上高割使用料と、施設入居業者が支払う施設使用料の値下げを行い、業者の経済負担の軽減も図る。

 卸売市場をめぐっては、18年6月の卸売市場法改正で、市場の実態を踏まえて工夫した経営ができるようになり、生き残りを懸けた経営改革が全国で進められている。

 苫小牧市の経営展望は、4月以降にパブリックコメント(意見公募)と市議会の承認を経て完成させる。市産業経済部は「卸売市場の経営形態と老朽化した建物の在り方について、経営戦略の方向性を示した。市場関係者の理解を得ながら協力し合って計画を進めたい」としている。

週間ランキング

集計期間 05/15〜05/22

お知らせ

受付

苫小牧民報社から