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ガソリン160円突破 苫小牧市内、4年ぶり高水準

2018/10/11配信

 米国によるイラン制裁など国際情勢を背景にした原油価格の高騰で、苫小牧市内のレギュラーガソリン価格(フルサービス店、1リットル当たり)が160円を突破した。2014年10月以来4年ぶりの水準となり、重油や軽油など石油製品全般で上昇。事業所や家庭から悲鳴が上がる中、価格調査機関や業界関係者は「今のところ価格が下がる要素が見当たらない」とし、さらに値上がりする可能性を指摘する。

 市内では9日、レギュラー価格を5円引き上げ、161円にするフルサービスの販売店が目立った。レギュラー価格は5月下旬に150円を突破し約3年半ぶりの水準に。8月に一時150円を割ったが、再び上昇し高値で推移していた。市の調査(対象10店平均価格)によると、160円台の値を付けたのは、14年10月の161・3円以来となる。

 価格上昇について業界関係者は「米国のイラン経済制裁の影響や、サウジアラビアやロシアなど石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国の増産協議がうまくいかなかったことによる原油価格の高騰が背景にある」と説明。「値下がり要因は見当たらず、当面、値上がり傾向が続くだろう」とみている。

 ガソリンを含む石油製品全般の値上がりは、家計をはじめ事業所も大打撃を受けている。廃棄物収集業者でつくる苫小牧廃棄物協同組合の渡辺健治代表理事は「ごみ収集車などで使うガソリンや軽油が昨年に比べ20円以上も上がった。経営的に大変な状況だ」と苦悩し、市に対策を求める緊急要望書の提出を検討しているという。

 苫小牧で路線バスを運行する道南バスも「今の価格はあまりにも厳しい水準だ」と言う。バス運行の際、アイドリングストップなど燃料消費を抑える努力を続けており、長谷川義郎営業部長は「運賃の値上げは考えておらず、今はできることを精いっぱいしていくしかない」と話す。

 工場で重油や石油系溶剤を使用するクリーニング業界からもため息が漏れる。苫小牧地区クリーニング組合の田辺真樹組合長は「大きな工場を持つ会社は大変だろう」と言い、「業界は厳しい環境だが価格転嫁は難しい。早く値下がりしてほしい」と願う。

 米国による対イラン経済制裁は11月に再開される見通しで、イラン産原油の供給不安から原油価格がさらに上がる可能性も。全国の石油製品価格を調査している石油情報センター(東京)は、原油調達コストの上昇で当面、小売価格の高値が続くとし「来週も調達コストが上がる見通しで、今は値下がりする要因はない」と話す。

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