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ホッキ貝の天敵「カシパン」 苫小牧沖の海底に多数生息-東海大・櫻井教授が調査

2018/6/28配信

 ホッキ貝の天敵とされる棘皮(きょくひ)動物カシパン(ハスノハカシパン)が、ホッキ貝がいる苫小牧沖の海底面積の約25%に生息している可能性があることが、東海大学生物学部(札幌)の櫻井泉教授の調査で分かった。ホッキ貝の成長に悪影響を与える生物のため、苫小牧漁業協同組合は効率的な駆除の方法を検討する考えだ。

 カシパンはウニやヒトデと同じ棘皮動物で、貝のような硬い殻と短い毛に覆われている。櫻井教授が2016年12月から1年間かけて、カシパンが生息する苫小牧の海域(海岸線から沖合200メートル範囲、水深5~6メートル)で調査(5地点)した結果、海底での生息密度は1平方メートル当たり平均216個(0・28平方メートル)と判明。カシパンの生息面積は同海域の海底全体の4分の1を占めるとの推計を出した。

 カシパンとホッキ貝は共に水深5~6メートルの海域に生息し、餌のプランクトンを奪い合う競合関係にある。また、ホッキ貝は海底の砂の中から水管を突き出して餌を捕食しているが、砂の上に生息するカシパンが水管を塞ぎ、ホッキ貝の生育を妨げることもあるという。調査では、苫小牧海域にいるカシパンは3歳の個体が最も多く、産卵期は毎年6月であることも分かった。

 ホッキ貝の水揚げ日本一を誇る苫小牧漁協は、14年からカシパンの駆除に取り組み、これまでの捕獲量は累計8218キロに上る。

 27日の苫小牧漁協・北寄桁曳網漁業部会の総会で調査結果を説明した櫻井教授は、「苫小牧漁協が駆除を行っているので、以前より密度は減ってきているはず。このため、すぐにホッキ貝の資源量減少を招く状況にないと思われるが、様子を見ていく必要はある」と言う。駆除に当たっては産卵期の6月より前に行ったり、カシパンを捕獲しやすい網目の道具を使ったりすることが重要と指摘する。

 結果を受けて苫小牧漁協は「産卵期前の5月に集中して駆除を行えば、より駆除の効果を得られることが分かった。定期的なカシパンの密度調査を通じ効率的な駆除に取り組みたい」としている。

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