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インフルエンザワクチン不足で広がる影響 苫小牧市内各医療機関は異例の対応

2017/11/27配信

 インフルエンザワクチンの供給量が不足し、その影響が広がっている。メーカー側の製造のずれ込みが原因。苫小牧市内でも、在庫が尽きて予防接種の予約受け付けを休止した病院もある。12月中旬以降にメーカーからの供給量は順次増えていく見通しだが、接種希望者の多い流行期入りを前に医療機関は苦しい対応に迫られている。

 苫小牧保健所などによると、今冬の流行予測を踏まえた国のワクチン株種類の決定が遅れ、メーカーの製造もずれ込んだことが主な要因。厚生労働省によれば、今シーズンの全国のワクチン供給予定量は10月末現在で約2634万本(約5269万回分)。昨年度の推計使用量と比べ約8万本少ないという。道のまとめでは、10月末時点の道内供給数は入荷54万2000本、出荷量39万3000本、在庫13万1000本となっている。

 取引先の薬品卸販売会社によって異なるものの、納品量が注文の7~9割にとどまる医療機関が苫小牧市内で目立つ。王子総合病院では、在庫が切れて一時的に接種の受け付けを休止した。現在は再開したが、薬剤部門の担当者によると、ワクチン接種の希望者は1日40~50人おり、「これから接種希望者が増えてまた在庫が尽きたら、再度受け付けを休止せざるを得ない」と話す。苫小牧市立病院では今のところ、必要数の約95%を確保している。

 事業所従業員の集団接種を扱う苫小牧保健センターでも、ワクチンの充足率が7割程度にとどまっている。メーカーからの入荷見通しが立たず、市内の企業4社(約500人分)に接種予定日の延期を申し入れる事態となったという。

 診療所もワクチン不足に苦慮している。ある小児科診療所では、注文しても希望通りに入らず、接種予約の受け付けを締め切る措置を講じた。インフルエンザ流行期を控えて接種希望者は多いものの、院長は「入荷予定は12月末になると卸業者から聞いた」と頭を悩ませる。

 別の診療所も同様の措置を取った。ワクチンがようやく手に入るのは年末の見通しといい、「例年だと、年末までに接種希望者の受け入れを終えているが、今シーズンは越年する可能性が高い」と語る。

 インフルエンザワクチンは接種後、体内で抗体ができるまでに一定期間を要し、接種時期は流行期の1~2カ月前が望ましいとされる。流行期は例年1月ごろがピークとなるため、接種希望者は11月ごろから増えるが、今シーズンはワクチン不足の影響で各医療機関とも異例の対応を迫られている。

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