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王子サーモン、創業50周年 苫小牧から全国へおいしさ発信

2017/6/12配信

 苫小牧市を拠点としたスモークサーモン製造の王子サーモン(本社東京、佐藤徹社長)が今年10月で創業50周年を迎える。国内で初めて本格的なスモークサーモン造りに乗り出し、苫小牧から全国に発信。国内の一流ホテルや国際会議などの食材にも採用されるなど、トップブランドとして成長を遂げた。地域を代表する食品企業の半世紀の歩みには、たゆまぬ努力と工夫の積み重ねがあった。

 創業のきっかけになったのは今から56年前、1961(昭和36)年にさかのぼる。当時の王子製紙社長だった熊沢貞雄氏が視察でイギリスを訪れた際、ロンドンのレストランで味わったスモークサーモンのおいしさに魅了された。

 原材料を店に尋ねたところ、苫小牧や日高地方の沖合で水揚げされ、イギリスへ輸出された大助(和名・マスノスケ)と判明。苫小牧市内でオープンしたばかりの食品スーパー・王子サービスセンターで探していた郷土名産品開発のヒントとなり、王子製紙苫小牧工場の関係者らが苫小牧沖の大助を素材にしたスモークサーモンの製品化を研究。試行錯誤を重ねて製品化に成功し、67年、王子製紙グループの「北海道サーモン株式会社」を設立。国内初の本格的スモークサーモンの専門会社としてスタートし、69年に現在の社名に変えた。

 商品は国内の一流ホテルや航空機の機内食に採用され、贈答品としても人気を呼ぶなど高級食品として全国に普及。海外のホテルのレストランでも使用されるほど需要は高まり、カナダやノルウェーなどから仕入れる原材料を活用し生産量を拡大していった。市内有明町に置いた本店・北海道工場を拠点に新製品の開発に取り組み、危険度分析に基づく衛生管理(HACCP)を取得するなど生産環境も向上させてきた。

 長年の歴史の中で、同社にとって誇らしい出来事が数多くある。75年、イギリス・エリザベス女王の来日に伴う歓迎晩さん会に苫小牧発のスモークサーモンが採用。2008年の北海道洞爺湖サミットの首脳会議晩さん会でも使われ、世界の首脳らがその味に舌鼓を打った。

 半世紀にわたる生産活動を通じ、苫小牧のみならず、日本を代表する食品企業に成長した同社。節目の年を迎える今年は原点回帰を意識した復刻版商品と、新製品も年内に市場へ投入する予定だ。

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