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千歳・恵庭

恵庭のかぼちゃプリン 販売10万個超える

2016/9/29配信

 恵庭市恵み野西2のカレー専門店「リスボン」(相原真店長)が手作りする、「恵みの庭のかぼちゃプリン」(税込み340円)の販売数が10万個の大台に到達した。恵庭商工会議所が恵庭特産エビスカボチャを材料に開発し、同店が2011年8月から製造を担当してきた。今や恵庭を代表するお土産品となり、相原さんは「プリン一つ一つが特別。こだわりを持って作ってきた」と胸を張る。

 かぼちゃプリンは、恵庭特産のエビスカボチャをふんだんに使ったスイーツ。恵庭商議所が10年4月から、道と川の駅・花ロードえにわで販売している。「マンゴーの王様プリン」で著名だった、福井県のサバエ・シティーホテルの藤井正和総料理長(当時)が開発し、当初は製造も同ホテルに委託していた。11年9月のリニューアルを機に、経済の域内循環の観点から同店に製造を委託した。

 相原店長は「カレー店がプリンなんて畑違い、という抵抗はあった」と言うが、恵庭商議所の打診に「『プリンは作れませんよね』と言われ、負けを認めたくない一心だった」と振り返る。すぐさま福井に足を運んだが、プリンのレシピは門外不出で、作業の工程を見ながら自分で学ぶしかなかった。

 「カボチャが何グラムとか分量も分からない。『結構バターが入った』とか写真を撮りながら学んだ」と苦笑い。一方で藤井さんとの会話からヒントを得ることも多く、「『スープカレーは寝かせますよね』と言われ、プリンの味を安定させるのに『寝かせるのが一番大事』と学んだ」。濃厚な味わいと甘みを生かしたプリンを引き継いだ。

      ◇

 プリンの製造は手作業。相原さんは「単純作業の繰り返しだが、一つ一つの工程にこだわりがある」と話す。プリンを蒸すため、容器に流し込んでから、一つずつラップを掛ける作業は、「ラップにプリンがつくだけで駄目。簡単に見えるけど難しい」。プリンの上部にキャラメルを掛ける作業は、「キャラメルが下の層に混ざらないようにするには企業秘密のこつがある。初めは半分も商品にできなかった」と振り返る。

 父・哲弘さん(68)、母・敏子さん(67)と店舗の営業終了後、午後9時ごろから作業を始める。現在はカボチャのペースト作りは外部委託しているが、当初はカボチャをつぶすところから始め、翌朝まで作業を続ける日を繰り返した。「それまで見たこともない量のカボチャをつぶした。『仕事が終わった』と思ったら、丸一日分の仕事が待っていた」

 プリン作りに没頭するため店舗を1カ月以上休み、睡眠不足で体調を崩したこともあった。プリンは当初は月800個が目標だったが、月4000個近く売れる時もある。今でも50個作るのに2時間半ほどかかるが「売れているからこその苦労」と歯を食いしばってきた。来る日も来る日も夜中にプリンと向き合い「身内の思いが詰まったプリンです」と力を込める。

 約5年で販売数10万個の大台に達し、プリン製造を双子の弟の貴さん(42)に引き継ぐことにした。相原店長はカレー店を、貴さんはプリン製造に専念し、さらなる発展を目指す。相原店長は「10万個という一つのステータスがあるものを引き継げてよかった」と笑顔を見せ、貴さんは「今はプリンのために生活している。一つ一つ時間をかけて作りたい」と話している。

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