5

24(金)

胆振の
明日の天気

晴れ

21 / 11

千歳・恵庭

必要な技術、胆力錬成 地上9メートル、レンジャー訓練を公開-陸自第7師団

2019/5/14配信

 陸上自衛隊第7師団は13日、レンジャー養成教育の一環である「山地潜入胆力テスト」を東千歳駐屯地内で報道関係者に公開した。隊員が命綱に身を託して高所をロープで渡る訓練を通して、胆力と命綱への信頼感を養成する内容。隊員たちは教官からの叱咤(しった)を受けながらも志を貫徹すべく、厳しい訓練に歯を食いしばった。

 7師団指揮下部隊、第1特科団、第3施設団から20~35歳の志願者24人が臨んでいる。山地から敵陣に侵入しての作戦行動や災害発生時に救援活動を行う上で、ロープを使用する技術の習熟は不可欠。自らが体に装着した命綱への信頼感を高めるとともに、困難な状況を克服する技能と精神力を養成する。訓練初期段階でレンジャーへの決意を固めてもらう意味もある。

 訓練は訓練塔で地上9メートルの高さに張られた、長さ約15メートルのロープを命綱を付けて渡る。ロープの中盤であえて落下し、体勢を立て直してロープを渡りきる。自らが体に巻いた命綱の強度と自身の技能の信頼を高める趣旨だ。

 最初に先輩隊員の手本を見学した隊員たち。訓練の基本である命綱を作るため、時間をかけた。専用の金具を取り付けた4・4メートルの化学繊維製のロープを体に巻き付ける。指導者から「まだまだ緩いぞ」と強い語勢で指摘を受け、やり直す隊員も。けが防止のためにもきつく巻くのが鉄則だ。

 体に命綱を巻き、不備がないかを確認した後、隊員は教官の合図でロープを渡る。頭上のロープを握りしめながら、横歩きで進んで中間地点で停止。「絶対レンジャーになってやる」と叫び、意を決して手を離した。

 事前にけが防止のため「体幹に力を入れて、体を1枚の板のように」と指導された隊員たち。落下後は揺れが落ち着くのを待ってから、命綱に足を掛けて体勢を立て直した。手間取る隊員に「力を抜け」「さっさとしろ」と檄(げき)が飛び、隊員たちは再び体勢を整え、ロープを渡りきった。

 第1特科団の小玉大輔3曹(35)は「非常に緊張したが、ロープへの信頼を改めて認識できた。訓練はレベルアップするので、これを糧に頑張っていきたい」と力を込めた。第11普通科連隊の飴谷直人3曹(27)も「想像していたより厳しい訓練。仲間と乗り越えたい」と決意を固めた。

 精神的にも肉体的にもあえて過酷な状況に隊員を追い込むレンジャー訓練。これまでも地図判読や通信などを修練し、今後も生存技術や行動訓練を展開。レンジャーに求められる技能と精神力を錬成する。

週間ランキング

集計期間 05/17〜05/24

お知らせ

受付

苫小牧民報社から