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千歳・恵庭

空港民営化、2次交通整備を要望 千歳商議所・滝沢会頭-新春インタビュー

2019/1/7配信

 2019年が穏やかに幕を開けた。千歳では人口増加と堅調な企業進出による市勢発展が見られる一方で、業種を問わず深刻な人手不足が続く。新千歳空港を核とする道内7空港の一括民営化を控え、注目を浴びる空のまちは大きく変貌しようとしている。地元経済界をけん引する千歳商工会議所の滝沢順久会頭に新年の展望をインタビューした。

 ―2018年を振り返って。

 昨年の経済は総じて良好だったが、台風や北海道胆振東部地震の発生、全道規模の大停電など災害の多い年だった。インバウンド(訪日外国人旅行者)の足が一時遠のき、経済界は窮地に陥ったが国や道の支援のおかげで景気は少しずつ良くなってきている。千歳商工会議所の会員数は18年12月末現在、進出企業を含め前年同期比8社増の1090社。商議所への理解が深まっている。

 ―空港民営化について。

 来年1月には新千歳空港を核とする道内7空港の一括民間委託が予定され、今年7月には民間委託運営権者が決定する。民営化については千歳市の理事者とも意見交換してきた。商議所としては新千歳空港の機能強化と空港を核とした地域経済の活性化、インバウンドの市内への誘導策、2次交通の整備による利便性向上などを道商工会議所連合会を通じて道と国に要望している。

 空港と千歳の中心市街地をつなぐ2次交通の整備は不可欠。降雪を考えると2次交通はバスでもタクシーでも、鉄路でもない利便性の高い新しい交通手段があればと思う。将来、近隣にボールパークなどさまざまな施設が整えば、有望なゴールデンベルト地帯が形成される。北広島や苫小牧ともつながれば。インバウンドが千歳のまちを回遊することで市民はさまざまな国や地域の文化を吸収でき、国際色が豊かになる。


 ―第2期千歳市商業振興プランをどう展開するか。

 2016年にスタートした第2期千歳市商業振興プラン(20年まで)も折り返しで大詰め。掲げる40項目のプランは見直しを含め検証したい。プランの中で2年目を迎えた市商店街振興組合連合会が主催する「まちゼミ」は参加者が増えている。仲の橋通り商店街振興組合が従業員向けに、取り組んだ外国人講師による英会話講座も盛況だった。

 ―にぎわい創出への方策は。

 市内では企業や大型店の進出やホテルの増床・開業が相次ぎ、大学や専門学校で学ぶ若者も増加している。中心市街地では民間アパートの建設が活発だ。飲食店をはじめ、物販店も増えている。起業が活発になれば空洞化に歯止めがかかる。千歳市が目指すコンパクトシティーとも合致する。人が居れば商業施設もできてくる。にぎわい創出は、われわれ経済界で考えていかなければならない。

 ―千歳の魅力発信は。

 市との市民協働事業で昨年3回開催した「ちとせmatchコン」には、男女112人が参加。カップル19組が成立した。千歳市奨学基金の支援を目的に、一昨年に続き12月に開催した「年末チャリティーカラオケフェスティバル」は大盛況だった。

 4部構成で5時間に及ぶステージにもかかわらず、趣旨に賛同する出演者も前回より4組増えて66組。観客数もおかげさまで前回を上回り950人を超えた。”大人の学芸会”と親しまれ、出演者が趣向を凝らしたパフォーマンスを繰り広げて、客席を大いに沸かせた。奨学基金にも53万8000円の寄付ができ目的が達成できた。今年も継続させたい。

 今年は、はしご酒の復活と新たに「ホットドック」を広めたいと考えている。

 ―働き手不足の解消をどう考えるか。

 建設業、医療、保育、サービス業などで人手不足は深刻。商議所は札幌にある中小企業庁の「北海道よろず支援拠点」と連携してさまざまな経営課題を抱える会員企業の相談に対応している。

 これからは外国人の労働力なくして事業を語れない。千歳、恵庭、苫小牧の3商議所で、外国人が働きながら語学を学べる日本語学校を開設できたら。公共性の高い商議所の使命ではないかと思う。両商議所にも呼び掛け、人手不足の解消に取り組みたい。

 ―3期9年を振り返って。

 5月には元号が変わり、新しい時代になる。6月28、29日には道内の経済人450人が集まり、千歳では35年ぶりとなる全道商工会議所大会を開く。

 今年は千歳商議所の会頭としての仕上げの年。これまでの事業をしっかり最後まで実行して次期体制に引き継ぎたい。

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