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千歳・恵庭

入浴困難な人の自宅で心温まるサービス 利用者に寄り添い5年目-訪問入浴 ば~す

2017/11/9配信

 恵庭市戸磯で、小規模ながらも心温まるサービスが信頼を集めて業績を伸ばしている訪問入浴専門の事業所がある。今年5年目を迎えた「訪問入浴 ば~す」。寝たきりなど入浴が困難な人の自宅を訪問して、持参した浴槽を部屋にセットして風呂に入れる。何より信頼を大切にしながら、利用者に寄り添った対応を心掛けている。

 看護師の米田愛佳さん(33)が2013年4月に立ち上げた。米田さんは、これまで病院で看護師として勤務し、看護師資格を生かした訪問入浴のアルバイトもしてきたが、寝たきりの人などに対して「一人の人間として尊重し、もっと丁寧に向き合いたい」との思いを強くし、29歳で独立した。

 スタッフは米田さん、補助役の多田七生さん(49)、訪問入浴車の運転や浴槽の設置を担う牧野秀文さん(59)。車に浴槽を載せ、自宅に行きベッドの横に浴槽を設置。水道から水を注ぎ入れ、車のボイラーにつないでお湯を沸かし、ゆっくりと浴槽に入れて体を丁寧に洗う。1回50分程度のサービスだ。利用者には、胃ろうや気管切開など医療措置をしている人も多く、作業は緊張感を伴うが、その中で心掛けているのが温かい家庭的な雰囲気。

 「本人も、介護している家族も、とても楽しみに待ってくれている。『お風呂屋さん』だけど、ついでにベッドをずらしてほしいなど、いろいろ頼まれることがあり、できる範囲で応えている。『何でも屋さん』ですね」と米田さんは笑う。補助の多田さんは、「介護するご家族の雰囲気などをよく踏まえ、応対することを心掛けている」、牧野さんは「とにかく設置時に家を傷つけないよう、よく注意しながら浴槽を設置している。『ありがとう』と声を掛けていただくのが、本当にうれしい」と語る。

 今でこそ1日当たり4~5件の利用があり忙しい日々を過ごす3人だが、立ち上げ当初は順風ではなかった。米田さんは「当初は1日1件あるかどうか。こうしたサービスは維持費が掛かるので、大手が展開しているケースが多い。個人のケースは珍しく利用する側にとってみたら『本当に大丈夫なのか』という面があったと思う」と振り返る。

 介護保険サービスのため、要請はケアマネジャーを通すが「サービス中の変化は見逃さずに、とにかく細かくケアマネや関わる人たちに伝えている。そうしたことが、信用という基盤に徐々につながってきているのではないかと感じている」と米田さんは語る。

 訪問入浴介護料金は要介護1~5の場合、1割負担で1234円。寝具乾燥サービスもある。

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