10

24(火)

胆振の
明日の天気

晴れ

16 / 8

千歳・恵庭

急がれる下水道分流化 恵庭市内汚水流出の課題

2017/10/11配信

 9月の台風18号の通過時、恵庭市島松旭町の一部で汚水が流出し、市が汚水の清掃や消毒作業に追われる事案が発生した。要因は、下水と汚水が一緒に流れる合流式下水道の影響によるもの。市は2013年度から10カ年で分流化工事を進めているが、当初計画から遅れも出ている中、可能な限り早期の工事完了を目指す。

 合流式下水道は、雨水とトイレなどからの汚水を同じ管で排水する下水道。1960年~70年代に整備された京町や相生町、末広町など恵庭地区の103・4ヘクタールで採用。そのほかは汚水と雨水を別々の管で流す分流式となっている。

 合流式下水道地域の汚水、雨水は西3線道路沿いに通る太い下水道幹線に集められ、島松地区の下水終末処理場まで流れるが、この幹線には、各地区からの下水も合流する。このため、大雨で同幹線の水量が増加すると各地区からの下水が幹線にうまく流れ込まず、その結果、トイレの水の流れが悪くなったり、汚水が流出したりする。

 汚水流出が目立つのは島松旭町で「地盤が低く、地形の関係からも、水がここに集まってしまう」(市下水道課)という。9月18日の台風18号に伴う大雨では、総雨量が100ミリ程度となり、汚水が道路に流出し、市役所に住民から苦情が入った。周辺住宅が影響を受け職員が清掃や消毒に追われたが、同じようなことは、過去に同地区のほか黄金地区、福住地区の一部でも起きたという。

 合流式の場合、一部下水が川に流れることから河川環境悪化の課題もあり、市は2013年度から分流化を進める工事をスタート。22年度までの10カ年で約30億円をかけて整備を完了させる計画を立て、国の社会資本整備総合交付金を活用して工事を進めている。ただ、交付金決定額が市の要求額を2~3割程度下回る状況が続いており、市は市議会の16年度決算審査特別委員会質疑で、16年度までの整備率が26・5%となっており、同年度目標値である40%には追いついていない状況を説明した。

 同課は「一度大雨が降ると、水位が下がるのを待つしかない状況になってしまう。汚水流出は、分流化によってなくなるため可能な限り早期に事業を進めたい」としている。

週間ランキング

集計期間 10/17〜10/24

お知らせ

受付

苫小牧民報社から