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胆振東部地震被災地支援 陸上自衛隊第7師団

(上)給水・給食 住民目線で生活支える

2018/9/14配信

 「自衛隊さん、ありがとう」―。陸上自衛隊の隊員が給水したペットボトルを、子供たちがはにかみながらお礼を言って受け取った。雨の中でも身じろぎ一つせずに、給水車の前で整列する隊員たち。住民が容器などを持参して訪れるたび、相手の様子を見ながら笑顔で接したり、真剣な表情のまま話に聴き入ったり。被災者目線で支援を続けている。

 陸上自衛隊第7師団指揮下の第7後方支援連隊は、厚真町で給食、給水、入浴、輸送などの支援を展開し、中でも給食支援は総合福祉センター、厚南会館で毎日3食を炊き出し。厚真町は1次産業を基幹とするだけに、野菜など食材を提供する町民も多く、町民による炊き出しボランティアも盛んな中、ご飯などの主食を担う。毎日午前7時、午後0時半、午後7時に食事を出すため、提供の約3時間前から調理に取り掛かる。

 10日の福祉センター調理分は各食1500食。野外で炊飯できる専用トレーラーで、火力や時間を小まめに調整しながら、米を程よい炊き加減に仕上げる。町民ボランティアの調理も手助けしており、隊員たちが大量のハクサイなどを、包丁で次々と切るなどの下処理を担当。献立もおにぎりやカレーライスなど基本にとどまらず、汁物一つとってもみそ汁にコンソメスープと、利用者が飽きないようジャンルを変えるこだわりようだ。

 同連隊本部第3科で炊事、入浴、給水などの調整に当たる小林徹二一尉(44)は「同じメニューが続くのは誰だって嫌。支援で集まって来る食材を工夫し、何が作れるか考えて調理している」と強調する。同連隊のキャッチフレーズは「真心、匠(たくみ)、絆」だが、中でも大事にしているのが「真心」で、「住民の目線で支援していく」と力を込める。

     ◇

 胆振東部地震で震度7の揺れに見舞われた厚真町をはじめ、安平、むかわ各町はライフラインに大きな打撃を受け、陸海空の自衛隊2万5000人規模が支援している。「自衛隊のまち」とも言われる千歳、恵庭の各駐屯地、基地の部隊が災害派遣の主力を形成し、中でも管内の被災になった陸自第7師団(司令部・東千歳駐屯地)が、10日時点で隊員4500人規模を投入した。

 師団指揮下で災害派遣のエキスパート部隊とも言われる、第7後方支援連隊の支援に密着し、隊員がどんな思いで活動しているか取材した。

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