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ふるさとネイチャーらんど

緑の繭作るウスタビガ

2018/10/8配信

錦大沼公園へ出掛けてみよう

 苫小牧市の錦大沼公園には、「大沼」「小沼」と名付けられた沼があり、沼の周囲には森林や湿原、小川(覚生川)などがあり、散策路が整備されています。車で出掛ける時は、オートリゾート苫小牧アルテンのオートキャンプ場を目指して行くとよいでしょう。

10月上旬の錦大沼公園

 昆虫の姿を見掛けることが少なくなりますが、沼の周囲を散策するとアカトンボの仲間やクジャクチョウに、また日が暮れる頃になると大きなウスタビガに出合うことがあります。

触角が大きく違う雄と雌

 ウスタビガは秋遅くから初冬に姿を現す大きなガで、羽を広げると9センチほどになります。日中に観察することは難しいですが、夜になると光に集まってくることがあるので、林の近くに外灯があれば観察できるでしょう。

 羽の色は生息地域によって微妙に違い、北海道で見られる雄の羽の色は本州のものよりも濃い赤茶色をしています。

 雄と雌は羽の大きさや色でも区別できますが、目立って違うところは触覚の形です。羽毛のような形をした雄の触覚は、雌がおなかの先から出す匂い(フェロモン)を探すのに役立ち、雌の居場所を突き止めることができます。

別名はヤマカマス

 ウスタビガは羽化してからは何も食べず、交尾と産卵を終えると死んでしまいます。春にふ化した幼虫は、コナラやカシワ、サクラ、カエデなどの葉を食べて成長し、夏の終わりになると繭を作って成虫になる準備をします。

 緑色の繭は冬には目立ちますが、緑の葉が茂っている時には保護色になり、野鳥などの外敵から身を守るのに役立っています。

 別名を「ヤマカマス」と言い、これは繭の形がカマス(穀物などを入れる袋)に似ていることに由来しています。冬になると見つかる美しい緑色の繭は秋に成虫が出た後の抜け殻ですが、時々卵を産み付けていることがあります

ヤママユガの仲間

 ウスタビガが属するヤママユガ科の仲間は、熱帯に多い大型のガです。日本には12種類ほどが生息していて、沖縄県与那国島に生息し、国の天然記念物に指定されているヨナグニサンも同じ仲間です。

 北海道で見られる仲間は、ウスタビガの他にオオミズアオ、オナガミズアオ、シンジュサン、ヤママユ、ヒメヤママユ、クスサン、クロウスタビガ、エゾヨツメがいます。

熟すと茶色になる果実

 コナラは日当たりの良い場所で見られるブナ科の落葉樹で、似た仲間にミズナラやカシワがあります。

 花期は5月から6月にかけてで、9月になると果実が見られるようになります。コナラやミズナラ、カシワの果実はドングリと呼ばれ、青いドングリは9月下旬になって熟すると茶色になり、地面に落ちます。

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