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ふるさとネイチャーらんど

繁殖期を迎えたキビタキ

2018/5/14配信

つた森山林へ出掛けてみよう

 苫小牧市内のつた(蔦)森山林は、勇払原野の原風景をとどめる数少ない場所の一つです。山林へ向かうバスなどの公共交通機関は無いので、自家用車で出掛けるとよいでしょう。国道235号を鵡川方面へ向かい、道路脇に立つ「つた森山林」という標識を曲がると、すぐに小さな駐車スペースがあります。山林に入ると、散策路の案内板があり、これを頼りにエゾマツやコナラ、ミズナラなどの林や湿地を散策できます。

5月中旬のつた森山林

 野鳥たちの繁殖期が始まり、キビタキなど美しい夏鳥の姿やさえずりを楽しめます。

美しくて目立つ雄

 キビタキの雌は全身が茶褐色をしていて目立ちませんが、雄は喉から胸にかけて鮮やかなオレンジ色を帯びた黄色をしていてよく目立ちます。
 越冬地はマレー半島やインドシナ半島などで、北海道へは4月下旬ごろに渡ってきて子育てを始めます。繁殖期が始まると、雄は林の中ほどにある枝の上で黄色い胸を張って「ポッピリリ、ポーピーピロロ、ポーピーピロロ」や「ピリリ、チョッチョッビー、チョッチョッビー」とにぎやかにさえずります。縄張りを守るために雄は必死で、雄同士が「ブーン」という羽音を出して威嚇し合う様子を見ることもよくあります。
 繁殖する場所は、樹木がある程度大きくて空間のある平地から亜高山帯の林を好みます。巣を作る場所は主に木の洞や幹のくぼみですが、入り口の大きな巣箱などを利用することもあります。食べ物は昆虫類が主で、枝の上を移動しながら飛んでいたり地面にいる昆虫を巧みに捕まえて食べます。

飛びながら虫を捕まえる

 キビタキなどヒタキと呼ばれる野鳥の仲間は、英名で「フライ・キャッチャー(Fly catcher)」と呼ばれます。これはヒタキの仲間が飛びながら小さな昆虫をよく捕まえるところから付けられた名前です。
 フライ・キャッチャーたちが飛びながら小さな昆虫を捕まえることができるのは、小回りの利く羽の形や造りになっているから。さらに、小さな昆虫を引っ掛けやすいようにくちばしが幾分平たく下に曲がっています。チョウ、ガ、トンボのような昆虫の羽ばたきから目を守るための硬い毛もくちばしの根元にあって、虫を捕まえるための仕組みがよく発達しているためです。

花は小さく黄緑色

 ツタウルシはウルシ科のツル性木本で、平地から山地の林で見ることができます。5月に芽吹き始めると美しい光沢のある若葉を見ることができ、6月になると黄緑色の小さな花を咲かせます。秋になると長さ4ミリから8ミリほどの緑色の果実を付け、熟すると褐色になります。紅葉もとてもきれいです。
 若葉や紅葉が美しいヤマウルシですが、触れるとかぶれることがあるので注意しましょう。ちなみにツタウルシはツタに似ていますが、葉が3枚であることから区別できます。

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