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挑む経済人-2019企業トップに聞く

(2)FC加盟店の拡大に力 フジタコーポレーション・藤田博章社長

2019/1/8配信

 ここ数年、飲食業界で厳しい状況が続き、各社で人手不足による人件費、原材料の高騰に苦労している。しかし、自社では昨年、オリジナルブランドのとんかつ店「かつてん」で初めてフランチャイズ(FC)加盟があった。念願であり、とても良い一年だった。

 昨年12月には焼き肉店「牛角」をFC加盟して札幌市と江別市に3店出店できた。女性を中心に肉のブームがあり、視察すると若い人を中心に来店が多かった。道内や東北のFC本部の企業と交渉によって、良い場所があるなら出店を検討したい。

 人材育成の課題として、従業員の採用後、教育して一定のレベルに上げるまで時間がかかることがある。現場で育成に対応できるようにしようと、昨年10月に組織体制を変えた。これまでは地域と業務内容によって3本部体制を取っていたが、営業本部に一本化して北海道や東北、東日本を管理し、効率的に対応できるようになった。

 今年も人手不足は続く見通しだが、昨年、出入国管理法が改正された。今年4月の施行により外国人労働者の増加が見込まれるため、先行きは明るいと思っている。飲食業が含まれるか不透明だが、外国人労働者を採用した場合、最初は厨房(ちゅうぼう)に入ってもらい、言葉に慣れたら接客に回るようなことが想定される。国内産業は今後、外国人労働者を積極的に採用しないと難しいと考えている。

 今年は、かつてんと熊本ラーメン店「おっぺしゃん」のFC加盟店を2本柱で増やしたい。FCが増えると人手不足に関係なくロイヤリティー収入が入り、収益性が高まる。チャンスがあれば、FC加盟している業態も含め、出店を積極的に行いたい。

 地域経済を見ると、紙需要の減少から、これまで苫小牧の経済を支えてきた製紙業で市場が縮小するなど楽観視できない状況にある。

 個人的には、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の動向が気になる。苫小牧は空港が近く、地の利がある。複数の事業者が苫小牧に来ており、市や道に説明を行った事業所もあると聞く。若者の就職は東京など大都市へ流れているが、IRには、ショッピングセンターや百貨店、会議室ができるため雇用が増える。地域で人口を増えることも期待される。

 一方、高橋はるみ知事が参院選出馬を表明した。次の知事によって道政の方向性が変わるかもしれない。次の知事候補にさまざまな人の名前が挙がるが、道議会議員からIRは必要という意見が多い。参院選を含め、今後の情勢を注視する必要がある。

 慶応義塾大学卒業。1969年にフジタ産業入社。78年に前身の有限会社ファミリーフーズを設立。90年株式会社化し、96年にフジタコーポレーションに社名変更した。札幌市出身。78歳。

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