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(8)新規就航相次いだ新千歳国際線 アジア圏の路線充実、胆振東部地震後の旅客数回復基調に

2018/12/29配信

 新千歳空港では2018年も国際線の新規就航が相次いだ。特に東南アジア方面への路線が充実。インバウンド(訪日外国人旅行者)の数は9月の胆振東部地震で減少を経験したが、その後は回復傾向にある。これまでの本道観光に多くの旅客が訪れてきたアジアの国や地域に加え、より広い範囲からの旅客来訪が進んでいきそうな情勢だ。

 今年は5路線が就航した。4月にタイ・エアアジアXのバンコク線、11月に韓国格安航空会社(LCC)エアソウルのソウル線、12月にフィリピン航空のマニラ線、ロシア・ウラル航空のウラジオストク線、韓国LCCイースター航空の清州線の一番機が到着した。

 ソウル線はエアソウルの参入で大韓航空とアシアナ航空の大手2社とLCC6社で計8社になった。道外にも定期便を運航している韓国勢がすべてそろったことになる。釜山と大邱を合算した韓国線全体の旅客数は各月7万~8万人台と来道する外国人としては筆頭になり、台湾、中国、香港の旅客数が続く。

 タイのバンコク線はこれまでタイ国際航空のみだったが、タイ・エアアジアXが再開の形で参入。タイ国際航空はスワンナプーム空港、エアアジアはLCCの多く発着するドンムアン空港にすみ分け。「今やバンコク線が上海線とほぼ並ぶ旅客数の多さ」(関係筋)で、タイへの貨物輸送拡大にも貢献している。

 新路線も加わり、新千歳の国際線の旅客数は8月まで躍進を続けた。国土交通省新千歳空港事務所が毎月発表する航空概況(速報値)によると、1~8月は前年同期比21・4%増の262万8804人。35万人を超える月も多く、初の年間400万人超えもうかがえた勢いだった。

 しかし、胆振東部地震が発生し急ブレーキがかかった。9月の国際線は21・5%減の18万6291人となり、13年1月以来5年8カ月ぶりに前年同期を下回った。危機感を抱いた官民関係者は総力を挙げて訪日客呼び戻しに取り掛かった。

 道航空局は海外航空会社と連携し旅行会社を道内観光地へ招待する視察ツアーを開始。10月の大韓航空を皮切りにこれまで中国、タイなどの各社を対象に6回実施した。

 こうした尽力もあり、11月は3・8%減の24万6990人にまで回復。中国線は17%の増加に転じた。19年夏には国際線ターミナルビルが拡張し、訪日客の受け入れ機能が充実する。中華圏の旧正月に当たる春節を挟んだ本格的な冬の観光シーズンが始まろうとしている。新千歳国際線盛況に向けて航空・旅行業界の期待が高まっている。

(慶長佑亮)

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